旧石川組製糸西洋館(埼玉県入間市)の外構計画 イラスト計画案

旧石川組製糸西洋館(埼玉県入間市)の外構計画 イラスト計画案

建物の保存と活用のための敷地整備計画

登録文化財の建物はそのままで、計画は、利用者の方々の利便性の向上や、近隣の歴史的建物との連携、 街のシンボルとして市民が誇りのもてるような施設を創造しようとする外構計画

西洋館は、石川組製糸の創始者石川幾太郎(いしかわいくたろう)氏により、大正10年(1921)に迎賓館としてつくられた建物で、現在は国の登録文化財となっています。現在、西洋館の敷地の後退を伴う国道16号の拡幅が終了して、敷地の境界部分は、既製品の化粧擁壁で土留めがされただけの風景になっています。

今からちょうど10年前には、この分断されてしまった西洋館の敷地を再構成して、立派な建物をよりひきたてるような外構計画が考えられていました。登録文化財の建物はそのままで、計画は、利用者の方々の利便性の向上や、近隣の歴史的建物との連携、街のシンボルとして市民が誇りのもてるような施設を創造しようとする考えです。計画はアプローチ、外部ステージ、駐車場、植栽、トイレ、物置など、外回り全般に及びます。

残念ながら、市の予算の都合で計画の段階で話が立ち消えになってしまいましたが、国道がキレイに整備された現在、周辺の風景を見るとちょっと残念な気持ちになります。