こども・離れの家
(千葉県匝瑳市 I 邸)

海と広い敷地を求めて九十九里の匝瑳に移住

サーフィンとのびのび子育て
平屋の暮らし


子供部屋(左)・玄関(中央)・リビング(右)を一体化するデッキテラス




リビングの開口部は、間口3600mm ガラス戸引き込み・全開放・真南向き











【家族の距離感から考える:こども部屋】

玄関に入ると、左右に分かれた2つの床。右は、家族のスペースで、左はこどものゾーンです。それぞれの行き来には、「飛び石」ならぬ「飛び丸太」で渡っていきます。

そこには、ぴょんと飛び越えられて、靴履かなくても渡れる、ほんの数十センチの隙間があるだけ・・・。それでも、互いの空間には、見た目にも、心理的にも、不思議な距離感が生まれます。距離は近くても、「あっちとこっちの感覚」、「渡りの感覚」、「境界の感覚」、表現の仕方はいろいろありますが、床が離れていることに、やはり意味があるんです。

家族間の距離感について考えてみると、親の立場からは、いつでも、こどもの気配の感じられたりや見守りができる距離が安心ですし、こどもたちは、(年齢によって変化してくると思いますが)「ここは、こどもだけの世界」と感じられる空間を求めている気がします。

この異なる2つの要素が重なる距離、それが、一番ちょうどいい距離ではないかと思うのです。

思い起こせば、私の学生時代、庭の片隅に建てたプレハブの離れを子供部屋にしていた友達は、みんなの憧れでしたし、やっぱり仲間の溜まり場になっていました。まぁ、それでは、ちょっと母屋とは離れすぎなのですが・・・、「飛び丸太」の子供部屋は、こどもの感覚的にはそういう距離が近いような気がします。

そういえば、この家の平面計画をしていた際のお父さんの心配ごとはというと・・・。

子供部屋が割と独立しているので、将来、こどもたちが大きくなったときに(高校生くらいになったときに)、勝手に夜遊びしたり、悪い友達の溜まり場にならないか・・・ということでした・・・。

ご主人のお話をよく伺ってみると、「何故って、ご自分が若い頃、そうだったから・・・。」ということでした(笑)。

そんなこの家も、完成してからずいぶん時間が経ちました。今年いただいた年賀状には、「こどもたちが、大学、高校のダブル受験で大変です。」といった言葉が添えられていました・・・。その後の子供部屋がどうだったか、子育ての先輩としてのお話を伺ってみたいです・・・。








【わんぱく兄弟K&Rのこども部屋】

男子:2人兄弟の子供部屋
杉の床板には、裸足がよく似合います。
小さいうちは、ヒョウタン型の部屋を一緒に使って、
大きくなったら、それぞれ個室に・・・。
ケンカになりそうですから、
入口もそれぞれ2つ、もちろんロフトの梯子も2つです。

壁は、それぞれのイニシャルK&Rの飾り張り・・・。






【わんぱく兄弟の子供部屋 (ロフト)】

それぞれ兄弟専用のハシゴを登るとロフトがあります。ロフトといっても、大人でも充分に立てる高さ・・・。
お兄ちゃんになった時のことも考えて、布団も、ちゃん2人分とひけるサイズにしています。

手すりは作ったけど、寝ぼけて落ちないでね・・・。

工作好きのお父さんとDIYが出来るように、壁は合板のまま・・・。
気分のままに好きな色にペンキを塗るのもいいですね・・・。
厚みが12.5mmありますので、釘やビスを何処にでも打ち放題です。

どんどん自分色の秘密基地にしていってほしいです。

一番、接触のある床は、やっぱり杉の無垢材です。









【わんぱく兄弟の子供部屋 (バルコニー:物見台)】
ロフトの外には、小さなバルコニーがあります。
バルコニーには、外のハシゴからもアプローチ。
子供部屋→ロフト→バルコニー→ハシゴの
回遊性のあるこども空間・・・。





匝瑳市の家 独楽蔵



家族の場



匝瑳市の家 匝瑳市の家




おまけ1:新築上棟時の施主のお子さんの絵日記

おまけ2:竣工後にお客さんから頂いたお手紙



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掲載誌

チルチンびと/2005 WINTER 31号 特集 「子どもがのびのび育つ家」

建築家のピカイチ間取り集