アルゲリッチ 私こそ、音楽!

『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』

『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』はマリア・アルゲリッチのドキュメンタリー映画。

久しぶりに、煙草をかっこよく吸う女性を見た。映像の中の彼女は、70歳。肩まで伸ばしたロングのシルバーヘアーの、たっぷりとした老婦人だが、びっくりするぐらいキュートで、少女のよう・・・。真剣にそう思って言っているのか、本当のところはよくわからないが、詩的で美しい。

はにかみながら話す語り口や、話した後のいたずらっぽい表情は、どことなく元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシムを思わせた。そういう意味では男性的な側面もあるような気がします。

3度の結婚は、いずれも離婚。家族は、それぞれの結婚でもうけた3人の娘と、彼女。付かず離れずの微妙な距離感の暮らしは、これまた不安定な「音楽」を基盤として成立している。

 

彼女にとって、「音楽」は恋人であり、パートナーであり、同士でもあるが、その関係性に安らぎがあったり、共感できたり、到達できるものでもないらしい。


邦題は「 アルゲリッチ 私こそ、音楽!」。まさに映画の内容を表している題名ですが、元々の原題は「Bloody Daughter(いまいましい娘)」。

この映画の監督である三女が、父親から呼ばれている愛称だそうだ。彼曰く2人の複雑な関係性を愛情を込めて、そう呼んでいるらしい。母親のドキュメンタリーにその題名を使うところもちょっとひねくれた家族の関係性をよく表しているなぁと思いました。


先日の水戸の旅は、一応ここで着地。