【「静止力」著者:えらいてんちょう】を読んで、家づくりについて考える

【『静止力』著者:えらいてんちょう】を読んで、家づくりについて考える

ホリエモンの『多動力』と真逆の考えとして、著者が考える『静止力』という考え方。多動的な動きに対しての対案であり、そして、その思想を乗り越えようと考える本です。

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本書は、一つの場所に根付いて、地元の名士になれ、ということを説きます。なぜ、地元かといえば、弱者は移動できないからです。移動できない弱者が健康で文化的な生活を送るためには、地元が豊かでないといけません。そして、弱者を助ける人は、必然的に健康な成人しかいないわけです。そして、彼らが健康で文化的な生活を送れるようにする責務があると自らに義務を課す者を、私は“大人”だと思います。
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地元の名士の最終形が、「地域の墓守」になること、というのは、とても斬新な視点でした。こんなおもしろいことを考える著者のえらてんさんが、まだ29歳であることにも、驚きです。今の若いひとはすごいですね・・・。

私の仕事は、建築、主に家の設計ですので、家が完成すると、必然的に、そのご家族が、一つの場所に根付くことになります。ですから、著者が考える『静止力』的な考えは、断片的ではありますが、普段からよく考えて、明確な答えがでないものでした。この本を読んで、家族が暮らす「地元」について、解答の一つとして、頭の中で整理することができました。

著者のえらてんさんは、ホリエモンの『多動力』を否定しているわけではなく、大きな影響を受けたとおしゃっていて、地元に定着した上で、多動的な動きをする有効性について語られているのも、とても好感の持てるところです。