【『古くて新しい仕事』島田潤一郎 読了】仕事と生き方を考える

【『古くて新しい仕事』島田潤一郎 読了】仕事と生き方を考える

「ひとり出版社」の『夏葉社』を起業した島田さんが、ひとりで出版社を立ち上げた経緯や、「本」や「仕事」について思うことを飾ることなく書かれています。

現在、私自身もそうですが、世の中がコロナの危機で、未来や今に不安があったり、少し立ち止まって、今までの自分の生き方や仕事について、振り返っているときに、とっても勇気の出る本だなぁと思いました。ゆっくり、じっくり読み進めようと思ったのですが、本が届いたその日の夜に一気に読んでしまいました。

島田さんの「本」や「仕事」に対する誠実な想いに溢れていて、丁寧な仕事を手掛けるその道の職人(プロ)でいることの誇りを感じました。彼にとっての「本」は、私にとっては「建築の設計」だと思いました。

「すごくよかったからといって、同じ本をもう一冊買うことはめったにない。一回買ったらそれきりだ。」他の商品をときどき羨む島田さんの言葉ですが、わたしもいつも同じようなことを考えます。建築の設計も同じモノをつくることはまずないですし、同じお客さんがリピーターになることもめったない一期一会の関係性です。

しかし、島田さんと同様にこうも思います。「結局、自分がこれまでやってきた仕事の延長線上にしか、あたらしい仕事はないのだ、と思う。」と・・・。過去・現在の仕事が未来の仕事に繋がっていると・・・。

それぞれのお客さんのことを思い描きながら、「今ある仕事を一生懸命しよう!」と再確認が出来ました。

この本の発行は、夏葉社ではなく、新潮社。装丁もサイズ感もとっても素敵な本です。あとがきを読むまで気がつかなかったので、説得力が全くないですが、クラフト感、素材感、重量感なのか、はっきりはわかりませんが、やはり『夏葉社』の本の印象とは、少し違う本だなぁという不思議な気がしました。

独楽蔵(建築設計事務所)ホームページ TOP
コラム TOP