『最愛の子ども』 松浦理英子 読了

『最愛の子ども』 松浦理英子 読了

女子高生3人が演じる疑似家族(ファミリー)

現実の暮らしとは違うレイヤーで存在する女子高生3人が演じる疑似家族(ファミリー)。

一方で、そのファミリーの日常も現実の世界です。その3人を好奇心を抑えながら見守り、
観察するクラスメイトたち(数名の女子高生)。

物語は、クラスメイトの集合体の「わたしたち」によって、語られていきます。

主語が「わたしたち」できっちりと特定されていないので、
読んでいる自分もその中に含まれていて、
一緒に「ファミリー」を観察している気分になります。

おじさんだけど・・・。

そして、「わたしたち」の「ファミリー」に対しての妄想が続き、
現実と妄想の境がだんだんわからなくなっていきます。

高校生活の終了とともに、現実の家族や生活と折り合いをどうつけていくか・・・。

「家族」とか「暮らし」、「家」「学校」などの既成概念について
新しい枠組みを考えさせられます。