おすすめの本『しょぼい生活革命』内田樹×えらいてんちょう

『しょぼい生活革命』内田樹×えらいてんちょう(司会:中田考)読了

内田樹さんと「えらいてんちょう(矢内東紀)」さんの対談本。宗教のyoutubeやしょぼいバーで有名な方ですが、東大全共闘の両親と、その仲間で形成するノンセクトのコミューンで育ったという「えらいてんちょう」さん。幼い頃に育った環境が、なんだか、本当に物語に出てくるような環境です。「えらいてんちょう」さんのバンドルネームが、内田樹さんの著書「先生はエライ」からきていると知って、なるほどと思いました。

ほんとうに新しいものはいつも『思いがけないところ』から出てくる。(大滝詠一)

2人の会話は、「マルクス」から「共同体」、「公共」、「資本主義」、「教育」、「福祉」、「先祖」、「宗教」、「ユーチューバー」、「未来」など、多岐にわたって、とても、共感する部分も多いです。印象に残ったのは2つの言葉。なかなか、明るい未来が想像できない現在ですが、そう考えるとちょっと希望が持てます。「ほんとうに新しいものはいつも『思いがけないところ』から出てくる。(大滝詠一)」。そして、ほんとうに新しいものは、「新しいけど、懐かしい」という印象をもたらす。

ほんとうに新しいものは、「新しいけど、懐かしい」

内田先生が語っていた、ほんとうに新しいものは、「新しいけど、懐かしい」という印象をもたらすというお話。新しいものではないけれど、確かに、建築の分野でも、私がいいなぁ〜と感じたり、居心地のいい空間は、「新しいけど、懐かしい」と感じる空間です。自分がデザインするときも、そのことをいつも考えながら設計をするように心がけています。

時代によって、知性の総量は変わらない。(村上春樹)

また、「時代によって、知性の総量は変わらない。(村上春樹)」という内容も興味深かったです。変わるのは、賢愚の分布で、いままで才能がある人たちが集まっていた場所とは、まったく違う領域に才能のある人たちが散らばっているのではないかということでした。確かに、いろんな分野での今の若者の活躍を見ると、そんな気がしてきます。未来はそんなに暗いものではないかもしれません。司会の中田先生もいい味を出してます。

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょう もおすすめの本です。

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