『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 読了

『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 読了

腹の底から笑ったり、激しく憤激したり、幸福感に浸ったり、毎日が、喜怒哀楽に満ちた時間だったエチオピア滞在。顔の筋肉も休まることなく、つねにいろんな表情を浮かべていた気がする。そんな生活を終えて、日本戻ったとき、不思議な感覚に陥った。すべてが、すんなりと進んでいく。なんの不自由も、憤りや戸惑いも感じる必要がない。

人との関わりのなかで生じる厄介で面倒なことが注意深く取り除かれ。出来るだけストレスを感じないで済むシステムが作られていた。つねに心に波風が立たず、一定の振り幅におさまるように保たれている。

その洗練された仕組みの数々に、逆カルチャーショックを受けた。そのうち、自分がもとの感情の起伏に乏しい「自分」に戻っていることに気づいた。

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エチオピアと日本を行き来することで、筆者が体験した感情の「ずれ」から考える人類学です。世の中、どこかおかしい。なんだか窮屈だ!と思っている方は、読むとちょっとすっきりするかもしれません。

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