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【子育て世代のリビング収納】ランドセルの置き場を考える

子育て世代のご家族の家を設計してる時に、お子さんが幼稚園児や小学生ですと、「幼稚園の道具やカバン、ランドセルなどが片付かない。」とか「子供のおもちゃを片付ける場所がない」などのお話が出てきます。この家もそんな子育て世代のご家族。小学生の2人の男の子とご両親の4人家族です。半年前に埼玉県川越市に完成した住宅にその後の暮らしの様子をお伺いにお邪魔しました。

リビングの中のキッズスペース

お子さんが幼稚園児や小学生の小さな頃は、お母さんから「自分でランドセルの片付けができるように、リビングの近くにキッズスペースがほしい・・・。」というご要望が多いです。まだ、子供部屋を使う年齢ではないですし、遊びも勉強もリビングで過ごす時間が多い時期です。おもちゃや学校の勉強道具も増えてきますので、それらが整理整頓できるスペースが必要になってきます。もちろん、片付けを子供たち自身でやることができるように習慣づけたり、訓練できるように親の目が届きやすい位置が便利です。

子供騙しのスペースはいらない

その子供スペースを使うのは一時期だけ。子供が中学生になれば、勉強も遊びも自分の部屋でする場合が多いので、リビングのスペースは必要なくなります。子供が使わなくなった後は、両親の趣味やワークススペースとしてりようしたり、家族全員のための本棚やアルバムなどの収納、展示スペースとして再利用も可能です。ですから、子供のためのデザインではなく、リビングの収納や飾り棚としての機能でデザインし、作るべきだと思います。

リビングの中、テレビのある小上がりの掘りごたつスペースと南側の庭に面した大きな開口部に挟まれた明るい子どもゾーン。おもちゃや勉強道具が散らかってもあまり気にならない位置関係です。

現在は次男くんのランドセルやおもちゃで溢れた造り付け収納ですが、中学生になる頃には家族のための書棚やワークスペースになっているかもしれません。

飾る壁、飾らない壁

リビングの一角に作った掲示板としての壁です。白く染めた杉板と同じく、白く塗装した鉄のフラットバーを交互に横張りした壁。杉板の部分は画鋲やピンで、フラットバーの部分はマグネットで、絵やお習字、メッセージカードなどを飾ることができます。使う壁と何も飾らない壁のメリハリをつけるのが、部屋をすっきりときれいに見せるコツです。

掲示板スペース。スチールバーと杉板は交互にフラットに収めています。

リビングにハンモックを取り付ける

我が家はリビングにハンモックを吊っているのですが、その写真をご覧になったお客さんがうちのリビングにもほしいというお話になりました。使い勝手や取り付け可能な場所を検討して、ちょうどリビングにあった2本の磨き丸太(檜)にハンモック(ハンモック2000)を設置しました。柱と柱の距離が3600mmでしたので、キングサイズをチョイスしました。

学校から下校した子どもが自分でランドセルを片付けできるリビング収納