【年々、綺麗な色のタイルが少なくなっています。】建築材料 タイルについて

【年々、綺麗な色のタイルが少なくなっています。】建築材料 タイル選びについて

建築で使っているタイルのお話

長年ずっと使っていたモノも、ビビットな色から、どんどん廃盤になっていきます。残るのは、見たことのあるような薄くて、くすんだ色ばかり・・・。

いろんなメーカーのカタログを見ても、似たような色ばかりで、違いもよくわかりません。(OEMで、同じ釜で焼いている場合も多いのですが・・・)

でも、メーカーさんが悪いわけではありません。いい色の素晴らしいタイルを作っても、ちょっとしか売れないんです。大量に売れるのは、先ほどの似たり寄ったりの色ばかり・・・。

タイルの色決めは、難しいもので、カタログやサンプルで選んでも、実際に壁に張ってみると、大きさや光の具合、角度などで最初のイメージと違ってきます。選ぶ際には、実際に建物に張ってしまうと、これから、何十年ものお付き合いになりますので、どうしても、失敗しないように、より保守的で、安全な色を選びがちです。何度も選ぶ機会があるわけでもないですし・・・。

安全パイのチョイスで、選ぶ気持ちもすでに後ろ向きですので・・・、実際に出来上がりを見て、想像以上に良かったということは多くないかもしれません。

ということで、一つ提案。タイルを2つまで絞って、選択を悩んだら、よりビビットで、自分が好きな色に決めましょう・・・。実際に壁にタイルを張って面積が広がると、基本的には、サンプルよりも色を明るく(薄く)感じますので、自分の想像以上に派手になることはないはずです。

なるべくたくさんビビットな色のタイルを使かって、日本中にいい色のタイルを増やしていきましょう。

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