読書・美術館・音楽

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【『真夜中の庭』 植田実 読了】『物語』+『著者の物語』の2重構造

【『真夜中の庭』 植田実 読了】『物語』+『著者の物語』の2重構造の画像

【『真夜中の庭』 植田実 読了】『物語』+『著者の物語』の2重構造

植田実さんは、著名な建築の編集者。もともと、文学部の方なので読書量や知識が半端ないですね・・・。その植田さんが書いた文学案内(主に児童書)です。物語を空間的、建築的側面から掘り下げていきます。物語の空間を認識しながら、同時に植田さんの子どもの頃や過去の記憶や空間も追体験できる『物語』の2重構造になっています。だから、よりおもしろい。

【百年文庫48 『波』菊池寛・八木義徳・シュンキュヴィチ】読了

【百年文庫48 『波』菊池寛・八木義徳・シュンキュヴィチ】読了の画像

【百年文庫48 『波』菊池寛・八木義徳・シュンキュヴィチ】読了

漢字1文字をキーワードに内外の短編をセレクトした『百年文庫』。全100タイトルの中にはいろいろな漢字がありますが、48番は『波』。菊池寛の『俊寛』、八木義徳の『劉廣福』、シュンキュヴィチの『灯台守』それぞれ時代も異なりますし、場所も鹿児島の鬼界ヶ島、満州、コロン(パナマ)の灯台を全く違いますが、生きる上で大切なことを考えさせてくれる物語です。コロナ禍の中で、生き方や仕事、家族のことを改めて考える時間があった今の時期に読むにはピッタリの内容だったと思います。

【『間取りと妄想』大竹昭子】自分でもやっぱり妄想してしまいます

【『間取りと妄想』大竹昭子】自分でもやっぱり妄想してしまいますの画像

【『間取りと妄想』大竹昭子】自分でもやっぱり妄想してしまいます

タイトル通り13種類の「間取り」から妄想した13の物語を集めた本です。それぞれの物語が始まる最初のページに、見開きでそれぞれの「間取り」が掲載されています。面白いことに、物語を読む前に、その間取りを玄関からお邪魔して歩いてみたり、窓からどんな景色が見えるか、どんな人がその家に暮らしているのか、やはり自分なりに妄想(想像)してしまっています。

【写真集『ON READING』アンドレ・ケルテス】読書が似合う気持ちのいい空間

【写真集『ON READING』アンドレ・ケルテス】読書が似合う気持ちのいい空間の画像

写真集『ON READING』アンドレ・ケルテス

ハンガリーの写真家 アンドレ・ケルテス(1894-1985)が、文字通り、屋上やバルコニー、公園や街角で「本を読む人々」の姿をとらえた写真集。1971年に出版されて以来、いろいろな出版社から、何度となく再版されている有名な写真集です。

『人生で大切なことは泥酔に学んだ』栗下直也 読了

『人生で大切なことは泥酔に学んだ』栗下直也 読了の画像

『人生で大切なことは泥酔に学んだ』栗下直也 読了

太宰治に小林秀雄、大伴旅人、平塚らいてう、古田晃、梶原一騎、中原中也・・・、いろんなジャンルの偉人たちが、お酒の席でやらかした、しくじりや悪行の数々・・・。みんな泥酔して、ヒトとして、ホントにひどいことしてます。みんな近くにいたら、イヤな人たちばかりです。そして、その泥酔ぶりが凄まじい・・・。

『山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと』惣田紗希

『山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと』惣田紗希の画像

『山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと』惣田紗希

大きな木の木陰で、寝転びながら読むのにはピッタリな本です。いつもより、光や風を敏感に感じるような気がします。

【『古くて新しい仕事』島田潤一郎 読了】仕事と生き方を考える

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【『古くて新しい仕事』島田潤一郎 読了】仕事と生き方を考える

「ひとり出版社」の『夏葉社』を起業した島田さんが、ひとりで出版社を立ち上げた経緯や、「本」や「仕事」について思うことを飾ることなく書かれています。現在、私自身もそうですが、世の中がコロナの危機で、未来や今に不安があったり、少し立ち止まって、今までの自分の生き方や仕事について、振り返っているときに、とっても勇気の出る本だなぁと思いました。ゆっくり、じっくり読み進めようと思ったのですが、本が届いたその日の夜に一気に読んでしまいました。

【『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ読了】 埼玉の有機的な家づくり

【『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ読了】 埼玉の有機的な家づくりの画像

【『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ読了】 埼玉の有機的な家づくり

前々から気になっていた本でしたが、中1の息子と本屋に行ったときに、めずらしく息子が、「これ読んでみたい」と言ったので、息子が先に読みました。本を読み終わった息子に「どうだった?」と聞くと、ネタバレのストーリーを話しそうな勢いだったので、「言わないでね」と言って、続けて私も読みました。

『しょぼい生活革命』内田樹×えらいてんちょう(司会:中田考)読了

『しょぼい生活革命』内田樹×えらいてんちょう(司会:中田考)読了の画像

『しょぼい生活革命』内田樹×えらいてんちょう(司会:中田考)読了

内田樹さんと「えらいてんちょう(矢内東紀)」さんの対談本です。東大全共闘の両親とその仲間で形成するノンセクトのコミューンで育ったという「えらいてんちょう」さん。育った環境が、なんだか、本当に小説の中に出てくるような環境です。「えらいてんちょう」さんの名前が、内田樹さんの著書「先生はエライ」から、きているとわかって、なるほどと思いました。

『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 読了

『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 読了の画像

『うしろめたさの人類学』松村圭一郎 読了

人との関わりのなかで生じる厄介で面倒なことが注意深く取り除かれ。出来るだけストレスを感じないで済むシステムが作られていた。つねに心に波風が立たず、一定の振り幅におさまるように保たれている。

上野で『出雲と大和』展を見ました & 『法隆寺宝物館』埼玉の設計事務所

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上野で『出雲と大和』展を見ました & 『法隆寺宝物館』

上野で『出雲と大和』展を見ました。出雲大社の1/10スケールの復元模型は巨大で、実際の建物の大きさを想像できて、圧巻でした。出雲大社境内の地下から出土した「心御柱」「宇豆柱」(スギの大木3本を1組にしたモノ)は、展示方法がとても美しくて、考えられていました。写真はその展覧会とはあんまり関係のない『法隆寺宝物館』です。久しぶりに立ち寄ってみましたが、夕日に照らされてとにかく美しかった!(展示物もやっぱりすばらしい)20年前の建物とは思えない普遍性を感じます。設計は谷口吉生さん。

【尾形亀之助の「美しい街」】読了

【尾形亀之助の「美しい街」】読了の画像

【尾形亀之助の「美しい街」】読了

なんとなくリズムが合わなかったり、言い回しが気になったり、少し甘ったるく感じたりと・・・、詩集を読んで、しっくりくることはなかなか少ないのですが、尾形亀之助さんの詩は、眈々とした孤独を感じて、とてもいいなぁ・・・と思いました。