限られた敷地の中でも緑を
東京都文京区の極小3階建て住宅
都内の住宅の密集地で、間口が限られた隣地条件の中で、風が抜け、日当たりのいい室内、耐震性はもちろん、1階にはビルトインのカーポートほしいというご要望でした。
それら全ての条件を可能にするために、1階を鉄筋コンクリート打ち放し(壁構造)、2.3階を木造(在来工法)とした混構造の住宅です。

【木漏れ日が風に揺れて心地いい】
見上げると、扇を重ねたカタチの木製のバルコニーのちょうど間に、枝を広げた庭木の葉が風に揺れています。
コンクリートの外壁に映る木漏れ日の影も、この住宅ならではの心地よさです。
ガレージ上部の黒い張り出しは、ガレージのひさしの役割もしています。用途としては2.3階の各部屋の押入れになっています。

【建物の道路側からの外観】
打ち放しコンクリートの1階の上に、グレーの外壁の2.3階が乗る、細長い敷地なりのシルエット。玄関脇に植えた若木が、道路側からの佇まいにやわらかさを添えています。

住宅密集地で使う外壁の材料
建物の外壁は防火の観点から不燃材を使用しなければなりません。バルコニーの手すりは外壁ではありませんので、木材を使用して、建物全体の有機的な暖かさを演出しています。
庭木との相乗効果で、心地のいい雰囲気に。

【ガレージのシャッターと玄関ポーチ】
2階のバルコニーはポーチの庇兼用のキッチンバルコニー
小さなグリーンポケットのその周り
2階のポケットバルコニーはキッチンのためのサービスバルコニーになっていますが、その扇状の張り出しが、玄関部分のひさしの役割も兼ねています。
玄関までのアプローチは、中古枕木で製作。その脇の植樹スペースは。たたみ一畳ほどの大きさですが、中木とグリーンカバーを組み合わせて、空間に緑と奥行きを与えています。

【建物正面からの外観】
正面から見ると、この住宅の細さがよくわかります。1階のコンクリートの箱の上に、木造の2.3階が積み重なり、頂部はアーチ状に丸くおさめられています。
隣家との際どい距離感の中、玄関脇の若木が唯一の緑として存在感を放っています。
混構造は理にかなっている。
1階を鉄筋コンクリート、2.3階を木造にすることで、建物を軽くすることができますし構造的に有利です。
①RC造の建物よりも木造のほうが軽量(耐震性がいい)
②木造3階建ての場合は、1階の壁量(壁の量)が多くなる。
よって、木造のガレージは難しい
混構造はイメージとすると、高い基礎の上に2階建ての木造が建っている感じです・・・。
よって、2.3階の平面プランが1階に左右されず、比較的自由になります・・・。

【3階から2階のバルコニーを見下ろす】
3階のバルコニーから見下ろすと、2階の曲面バルコニーと、その脇を避けるように伸びる庭の雑木の関係がよくわかります。
バルコニーを避けるように庭の雑木が伸びていきます。

【玄関内部からポーチを見る】
玄関の木製ドアを開けると、枕木を敷いたポーチ越しに、植栽と道路の気配が目に入ります。ポーチ床は、枕木の中古材。

年月を経た質感が、コンクリートと木造が同居するこの住宅の佇まいによく合っています。












