タイトル通り13種類の「間取り」から妄想した13の物語を集めた本です。それぞれの物語が始まる最初のページに、見開きでそれぞれの「間取り」が掲載されています。
面白いことに、物語を読む前に、その間取りを玄関からお邪魔して歩いてみたり、窓からどんな景色が見えるか、どんな人がその家に暮らしているのか、やはり自分なりに妄想(想像)してしまっています。実際に物語を読み進めてみると、案の定、自分が思い描いた「妄想」とは、全く違う建物の廻りのロケーションや住み手の歴史、人間関係などが描かれているのですが、その違いも、「そうきたか!」と、これまた、たのしいです。本の特性上、やはり映像的なイメージが浮かびやすい物語だなぁと思います。