【『間取りと妄想』大竹昭子】自分でもやっぱり妄想してしまいます

【『間取りと妄想』大竹昭子】自分でもやっぱり妄想してしまいます

タイトル通り13種類の「間取り」から妄想した13の物語を集めた本です。それぞれの物語が始まる最初のページに、見開きでそれぞれの「間取り」が掲載されています。

面白いことに、物語を読む前に、その間取りを玄関からお邪魔して歩いてみたり、窓からどんな景色が見えるか、どんな人がその家に暮らしているのか、やはり自分なりに妄想(想像)してしまっています。実際に物語を読み進めてみると、案の定、自分が思い描いた「妄想」とは、全く違う建物の廻りのロケーションや住み手の歴史、人間関係などが描かれているのですが、その違いも、「そうきたか!」と、これまた、たのしいです。本の特性上、やはり映像的なイメージが浮かびやすい物語だなぁと思います。

お客さんの「お題」から、「飴細工」や「切り絵」をつくる職人や芸人のような巧みさも感じました。もしかしたら、間取りから物語を想像するというのは、物語をイメージしやすいかもしれないですね。夏休みの国語の課題か何かで、子どもたちに「間取り」から物語を自由に想像させてみても面白いかもしれませんね。

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