なんとなくリズムが合わなかったり、言い回しが気になったり、少し甘ったるく感じたりと・・・、詩集を読んで、しっくりくることはなかなか少ないのですが、尾形亀之助さんの詩は、眈々とした孤独を感じて、とてもいいなぁ・・・と思いました。
挿絵は同じ東北出身の松本竣介さん
詩が、とてもいいのはもちろんですが、この詩集、装丁、帯、挿絵、あとがきなど、本として全ての要素の完成度が、高い気がします。電子書籍もいいですが、こういう本をみるとやっぱり本は、いいなぁ・・・と思ってしまいます。特に挿絵が、同じ東北出身の松本竣介さんなのに、ハッとしました。亀之助さんが、初めは画家を目指して上京していたことも含めて…。もしかしたら、昭和の初めに、この東北人の2人が東京のどこかで出会っていたかも・・・、などと妄想してしまいます。(ちょっと年代が違いますが・・・)
さすがは、夏葉社。いい仕事です。私も自分の分野(建築ですが・・・)で、こんな丁寧な仕事ができるようになれたらと思います。(2017/06/15)
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