車両と建築の違い「武蔵野樹林カフェ」(ところざわサクラタウン)

車両と建築の違い「武蔵野樹林カフェ」(ところざわサクラタウン)

息子のクラブの送迎で、航空公園まで来たので、空いた時間に「ところざわサクラタウン」で時間調整。角川武蔵野ミュージアム内の企画展でもみようかなと思ったのですが、当日券はどれもsold out。休日ですし、皆さん遠くにお出かけができないですし、混んでいる理由は分かりませんが、なかなかの人気ですね。

施設内の書店を流した後に、隣接した武蔵野樹林パークを散策しました。夜はチームラボのインスタレーションをやっているようですが、昼間はカフェの建物とクローズしたチケット売り場があるのみです。「武蔵野樹林カフェ」というらしいです。建物のデザインや収まりは、スノーピークと隈研吾さんが共同で制作した「住箱 –JYUBAKO-」(じゅうばこ)と同じだなぁと思って見ていたら、やっぱり、隈研吾さんの設計らしい。

「住箱」と大きな違いは、「住箱」はトレーラーハウスなので車両扱い、こちらは常設なので建築だということ。

デッキ材は、ウッドチップとプラスチックの複合材をしているようです。下地は鋼製です。外壁は、「住箱」と同じであれば、ヒノキの耐水合板 12mm 塗装はキシラデコール(やすらぎ)、屋根はガルバニウム鋼板 スタンディングシームですね。樋はなさそうです。基礎の収まりが気になったので、裏に回ってみると、フラットなコンクリートスラブから、スチールの丸パイプが立ち上がっているのが見えました。

このパイプが木製柱の受け金物なのか?、そのままスチールのフレームで建物が組んであるのかはよく分かりませんでした。(「住箱」のフレームは軽量鉄骨のようです)トイレは、仮設の水栓トイレを建物内に設置してあるようです。テント以上建築未満。耐久性や雨仕舞い、断熱性、気密性などの性能も、通常の建築より、ライトに仕上げてあります。

ターフと専用ポールの収まりがキレイだなぁと思いました。

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