欧米の模倣ではなく日本の美を体現したホテル
1962年に完成した本館が建て替えでCLOSEになる前に、ロビーやその他のディテールを堪能。(2015/08/31)
設計は谷口吉郎ら5人の建築家による設計委員会があたりました。谷口吉郎(ロビー、オーキッドルーム、オーキッドバーを担当)、小坂秀雄(郵政省建築部長/外観、平安の間、千歳の間を担当)、清水一(大成建設設計部長/和風宿泊室を担当)、伊藤喜三郎(伊藤建築研究所所長/中小宴会場を担当)、岩間旭(三菱地所建築部長)。

本館ロビーのメザニン(中2階)からの眺め
天井からは「オークラ・ランターン」が下がる。

エントランスからまっすぐ進むと約500mm下がったレベルにロビー
日本的な重心の低いデザインです。本館ロビーのメザニン(中2階)もかなり低く抑えることを可能にしています。本館ロビーのテーブルと椅子は漆仕上げのテーブルが梅の芯に、5つの椅子が花弁のように見える意匠

ロビー正面。障子の組子と地窓の緑の風景。照明もかなり抑え気味です。

ロビー正面の麻の葉文様(あさのはもんよう)の障子
大麻の葉をあしらった図柄。日本の伝統的な文様。基本的な形は正六角形で幾何学的な形

開口部ディテール

ロビーの段差(階段)部分 絨毯ディテール

壁のディテール(宴会場ホール部分)

階段タイル収まり

外観