光と闇のメリハリの大事
雰囲気のある空間は、光の明暗、バランスなどがいい場合が多いですね。
昼間は日差しの扱い方ですし、夜であれば、照明の使い方です。日本では、どうしても夜は、部屋全体の明るさ重視の傾向がありますので、日常的に天井付けのシーリングライトの均一的な明かりに慣れてしまっています。
これは、電気が普及してからの大きな変化の一つですが、日本人の考え方の変化に、とても影響している気がします。レストランやショップも高級店になればなるほど、全体の照明は暗くなって、『灯り』がスポット的に照らしているのも、光と闇のメリハリの大事さを物語っています。
電気を使わないでロウソクの明かりで過ごしてみる「100万人のキャンドルナイト」や、暗闇カフェ、キャンプにグランピングなど・・・、スローライフのイベントやカフェもたくさんありますが、別に特別なことではありません。
わざわざお出掛けしなくても、そこにある天井の照明のスイッチを消して、家でも日常的にシェードライトやロウソクで過ごしてみると、簡単に普段と違う夜が過ごせるかもしれません。薄暗いロウソクの明かりの下で見る日本人の肌は、とても白く感じるというような一節(ちょっと違うか?)が、谷崎潤一郎の「陰影礼賛」にありますが、本当にそうなのか?
ぜひぜひ、今夜ご家族で試して見てくださいね・・・。
設計事務所 独楽蔵 アトリエのエントランススペース
天井のライトは消して、ついているのはスタンドライトのみ