新築木造住宅の屋根のメンテナンス

築12年の住宅の屋根(ガルバニウム鋼板)の高速洗浄

赤黒い汚れの正体は?

敷地の北側の道路から見ると、築10年の自宅の屋根が、黒く汚れて見えてきになっていました。屋根に登って、安全に届く範囲で高速洗浄機で掃除をしました。

遠くから見ると赤黒い汚れなので、何の汚れなのかはっきりとはわかりませんでした。高麗川沿いの敷地なので湿度も高い環境ですし、北側に交通量の多い道路があったり、川沿いにケヤキや榎などの大木もあるので、湿気や苔、排ガス、樹液、ほこりなどが混じったモノが付着しているとずっと思っていました。薪ストーブも燃やしているので、その煙の影響もあるかなぁ・・・などと。1階部分の屋根は、数年に1度くらいのペースで掃除をしていましたが、今回、家を建ててから初めて2階の屋根に登ってみました。12年が経過していることになります。

上がってみてビックリ!北側の屋根は真っ黒ですが、南側はまったく汚れていませんでした。これは意外でした。この汚れの違いを考えると、単純に「排ガス&樹液&埃&薪ストーブ」ではないとわかります。何かの要素の違いによるモノだと考えられます。

屋根の南面と北面の違いを考えると、やはり陽当たりではないかと考えられます。北側は、雨や夜露で、屋根面が濡れた状態や湿度が高い状態が続きやすい環境であると思われます。

近くで、汚れをよくみてみると、苔で緑色になっている部分もあります。これは推測ですが、たぶん、北側の屋根は、夜露や雨などで長い時間湿っていて、苔が生える → それが乾燥して黒くなる → より湿気が溜まりやすくなる → 折り重なるように層になるというような感じで、黒くなっていったのではないかと・・・。

そう思ってみてみると、赤黒い色は、「焼き海苔」と同じような色に見えてきますし、軒が張り出し、雨や夜露に濡れにくい部分は汚れていません。

高速洗浄機を使うと比較的簡単に落とすことができました。ガルバニウム鋼板は錆びない耐久性のある材料なので、素材自体には問題はなさそうですが、汚れが湿気を呼ぶようであるのなら、やはり定期的に洗浄したほうがよさそうです。

(これは敷地や環境の特性によって、生じる事例なので、全ての家がこのように汚れるわけではありません。そして、洗浄すれば落ちる汚れの問題なので、建物や材料の耐久性について言及しているわけでもありません)