檜原村の「払沢の滝」上流部、東京チェンソーズの社有林からの眺め
東京都檜原村を中心に、山仕事(林業)を通して、循環社会の構築を目指している「東京チェーンソーズ」さんのの活動の内容や実際の様子をお伺いに、普段から一緒に活動しているモノづくりのメンバーたちと、檜原村に出かけました。
植林された杉や檜など針葉樹が育てられている人工林につくった作業道路
彼らが目指す林業は、植えて育てて伐って、活かして届け、また、植える。この循環で山を綺麗に管理して、森の恵みを身近なモノに感じられる社会を作ること。
閉鎖された製材所をリノベーションして新しいオフィスをつくる計画もあるそうです
従来の木材流通は、木1本のうち、建築材料等として使える幹(真っ直ぐで節のない)部分のみ(全体の50%) が収穫され、原木市場に並んでいます。原木市場から、製材所へ渡った丸太は製材工程において、歩留まり約50%のみが活用されます。したがって、枝葉含めた1本の木から考えると全体の25%しか流通していないそうです。彼らは、今まで流通していなかった、規格に収まらない山のカケラを見つめ直して、新しい価値を見つけ出すアイデアを模索し続けています。
木材の置き場(自然乾燥場)
建築資材としての木材はもちろんですが、それ以外の枝や先っぽ、根っこなどの部分を、いろんな部門で活用できるようにアイデアを絞っています。