旧七ツ梅酒造(田中藤左衞門商店):深谷宿

旧七ツ梅酒造(田中藤左衞門商店):深谷宿

旧中山道の江戸から数えて、 9番目の宿場町「深谷宿」は、中山道最大規模の宿場町で、現在の埼玉県深谷市に位置しています。

その旧街道に面した旧七ツ梅酒造は、現在も敷地の中に、本家、店蔵、精米蔵、釜屋、酒蔵などが点在して残っています。そして、それぞれの建物を、リノベーションの後、再利用して、豆腐屋、カフェ、居酒屋、古書店、骨董屋、映画館(深谷シネマ)などの店舗や集会場として現在も使用されています。

それぞれの建物は、過度な改修はなく、集落のように肩を寄せ合って、点在している風景がとてもいい雰囲気。細かな路地や、曲がった先にある建物は一種の街のような風情です。この施設だけではなく、「深谷宿」には、周辺に歴史を感じさせる建物がまだ残っているのも、魅力の一つです。

旧七ツ梅の酒造家の田中藤左衞門は、中山道を通って関東の新たな市場を求めて進出してきた近江商人で、荒川の扇状地で水がいい「深谷宿」に店を構えたそうです。近江商人の特徴は、土地を持たず、分家暖簾分けによる血族同郷のグループによる経営で、この旧七ツ梅酒造も、店舗は番頭(支配人)に任せて、当主は滋賀に住み続けていました・・・。

「七ツ梅」という銘柄は、江戸時代には「剣菱、男山」に並ぶ三大銘柄の一つ。

もともとは、伊丹のお酒ですが、江戸時代のうちに倒産して銘柄が売買されたモノだそうですよ・・・。(2017/12)