現在、約半年の間に全12回(計72時間)の「埼玉県歴史的建造物の保全・活用専門家」(ヘリテージマネージャー)の養成講座を受講中です。
座学や建物の視察、実測調査の演習などの講義があるのですが、今日の午前中は、熊谷市妻沼地区にある妻沼聖天山の見学。敷地内の本殿「歓喜院聖天堂」は、建物では埼玉県唯一の国宝です。やはりとても立派な建物です。
「庶民の寄付のみで建てられたこと」、「なぜ利根川沿いのこの場所なのか?」など、建物以外のことも、いろいろ興味深い空間です。私は何度か訪れたことがあるのですが、今日の建物は、補修作業中の様子で、建物の廻りに足場やシートが被っていました。ガイドの方が、「補修作業中ですいません。」とおっしゃっていましたが、逆に作業の様子を見ることができてラッキーでした・・・。
今日は、職人の方が漆(うるし)塗りの作業をされています。今でも、塗師(ぬし)と言うのでしょうか・・・?ちょっと疑問です。建物の各所に色とりどりの漆や岩絵の具が使用されています。つや消し黒色の金属屋根は、ガルバニウム鋼板(アルミと亜鉛の合金)だと思っていましたが、なんと銅板に漆(うるし)を塗ったモノだそうです・・・。すごいですね・・・。(国宝だと予算がかけられるそうですよ。)2017/12
妻沼聖天山
埼玉県熊谷市妻沼1627