白い漆喰壁と黒い板張りの腰壁が特徴的な倉吉白壁土蔵群
黒い腰壁は、焼いた杉板を使った縦目板張り。西日本では、割とよく見かける工法ですが、なぜだが東日本では伝わっていません。
起源についてもよくわからないらしいので、とても不思議なトコロです・・・。
杉を焼くことで、表面に炭化層を作って、風雨や日差し、塩害、虫などに対して、耐久性を高める効果があります。
杉板は壁に張る前の、板の段階で、焼き加工を行います。
最近ではバーナーで焼いた杉板も流通しているようですが、従来は、三枚の杉板を三角柱の煙突状に縛って、その穴の中に詰めた「おが屑」に火をつけて内側を燃やしたそうです。
この方が炭化層が厚いので、耐久性も高いらしいです。
60~70年もつともいわれています・・・。