【薪ストーブの燃焼から、NHK連続テレビ小説『スカーレット』の穴窯の燃焼温度が上がらない原因を(勝手に)考察してみる】

【薪ストーブの燃焼から、NHK連続テレビ小説『スカーレット』の穴窯の燃焼温度が上がらない原因を(勝手に)考察してみる】

薪ストーブ「本体表面」の適正温度は200℃から300℃

今週の『スカーレット』は、半年がかりで完成した穴窯を使って、初めての火入れですが、窯の温度が目標の1200°に到達せずに失敗に終わります。

薪ストーブは、構造、形状等にもよりますが、適正に燃焼しているときの「本体表面」の適正温度は200℃から300℃とされています。「本体表面」とわざわざ書いているのは、測定する場所によって、かなりの温度の違いがあるからです。ちなみに内部の「火室内」の温度は、熾火(おきび)状態では、400~600℃にのぼり、非常に高温です。

我が家の薪ストーブ『ドブレ640(ベルギー)』は、煙突の下の部分に温度計が設置されていて、この部分での、適正温度は150〜250°がベスト。薪ストーブのメーカーや機種によって、温度計の設置位置や適正温度は、異なります。

煙は、一般的に600℃を超えると再度燃焼します。煙を再度燃やすことを二次燃焼・三時燃焼といいますが、二次燃焼・三次燃焼が始まると、煙がほぼ燃えきった状態で排出されるので、煙突からでる煙は、真夏の陽炎(かげろう)のようなほぼ透明の揺らめきが見える程度です。

ですから、『スカーレット』の穴窯の焼成温度1200°というのは、かなり高温です。薪ストーブの場合も、適正温度まで温度が上がらないことがあるのですが、その原因として考えられるのが、下の①〜⑤

① 薪が乾燥していない。

→薪が乾燥していないと、内部の水分が蒸発するためにエネルギーが使われてしまうので、100°から温度が上がりません。『スカーレット』の場合、1050°までは上昇していますので、これは考えられません。

②燃やしている薪の量が少ない。

→薪の入れ方、大きさの問題。

③燃焼に必要な空気(酸素)の量が少ない。

→燃焼口の大きさ、ふさぎ方の問題。

④排気がスムーズにおこなわれていない。(途中で何かが詰まっている)

→窯の構造の問題。

⑤ドラフト(上昇気流)に必要な煙突の高さが足りない。

→窯の構造の問題。

来週は原因が無事に解明されるでしょうか・・・?

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