埼玉県入間市の新築住宅デザイン

【暮らしの記憶の残る造作家具や古建具を再利用する】入間市の住宅建て替え

西武池袋線の武蔵藤沢駅(入間市)の駅前に建つ重量鉄骨造の3階建て歯科医院兼住宅です。区画整理によって、隣地から移動して、建て替えすることになりました。以前の木造2階建てから鉄骨造3階建てに生まれ変わりましたが、木製建具(玄関扉・ドア・障子)など)、物入れ、ケヤキの框、床材など、愛着があって以前の暮らしの記憶を残す様々なアイテムを新しい住宅でも再利用しました。(竣工3年後)

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暮らしの記憶を残す造作たち

箱階段状にガラス扉の付いた戸棚や小さな引き出しが折り重なった小物入れは、以前のリビングにあった造り付け収納でした。リビングに新しくつくった小上がりの一角に収めました。750mm×750mmの正方形の突き出しサッシには、内側に障子を設けました。全体のトーンに合わせて、障子も焦げ茶色に着色。

屋上緑化で2階リビングの暮らしに彩りを

リビングのスチールのサッシや4枚引きの障子も取り外して、再利用しました。障子を開けると窓の外にはデッキテラスとその奥の青々とした植栽スペースが飛び込んできます。1階部分は歯科医院のスペースなので、リビングは2階にあります。目の前の庭は、人工地盤の屋根の上に作った屋上緑化のグリーンです。

2階リビングの暮らしの中で、草花をより身近に感じる工夫ですが、デッキをぐるっと囲むグリーンスペースが駅前の喧騒や隣地のマンションからの視線を防いでくれる効果もあります。

完成から3年経過して、2階バルコニーの旺盛な植物たちが建物を有機的に彩っています。