埼玉県さいたま市の新築木造住宅デザイン

【岬の展望台のような2階リビングの暮らし】完成から28年経過した木造住宅

東浦和の現場に行った際にちょっと寄り道。築28年の武蔵野線の東浦和付近の線路に面した住宅です。坂道に面した東西に細長い敷地に建つこの家は、2階がリビングゾーンになっています。2階部分は、キッチン、ダイニング、リビング、小土間、そしてアウトドアのデッキテラスへと下り坂を見下ろすように空間が連続していて、まるで岬に建つ展望台のような風景です。

ガルバニウム鋼板や杉板の耐久性は大丈夫なようです

28年経過した後もガルバニウム鋼板の屋根はきれいなままでした。外壁はモルタルに吹き付け仕上げ。黒い部分は杉板の南京下見張りです。定期的なメンテナンスはされているような雰囲気ですが、全体的に軒が掛かっていることや、見える部分が北側で紫外線による劣化がないので、きれいな状態を保っています。

線路の鉄粉の汚れ

線路の近くの住宅は、線路の鉄粉が飛散して、屋根や外壁が錆びたように汚れることがあるのですが、この家は大丈夫そうでした。線路が住宅からずいぶん低い位置に走っているから影響が少ないのかもしれません。

リビングダイニングからテラス(バルコニー)に通じる空間がこの家のメインスペース。2階リビングならではの大きな梁の見える天井の高い空間。

2階のLDから台所方向(南東側)を見る。壁は漆喰塗り。南側の木製建具の下は、一面に作り付けの本棚を製作。