埼玉県飯能市の木造新築/リノベーションは一級建築士事務所/独楽蔵へ

ポリカーボネートの壁がつくる、光と透け感のリノベーション

@alekole__ さんのショップは、もともと青梅市にある実家の車庫だった空間をリノベーションしたものです。

既存のシャッターは撤去せず、そのまま使用できるように機能を残しました。
その内側には、いつでも取り外せるような仮設的なものにして壁を設け、簡素で軽やかな印象としています。
また、構造に影響のない側面の腰窓を解体し、新たな出入り口を計画しました。

打ち合わせを重ねる中で、外壁材にはポリカーボネートの小波板を採用しました。
仮設的な素材でありながら、コストを抑えつつ十分な透光性を持ち、光の透過や軽やかさの面でも、空間の印象に適していると判断しました。
さらに、家業である農業とも親和性が高く、地域である青梅の環境にもよく馴染む素材です。

壁の下地には、同断面の半柱(105×30)を格子状に組み、
最小限の構成ながらも、必要な剛性と整然とした表情を持たせています。
施工時には、ポリカーボネートの重なり部分が陰にならないよう、その重ね代がちょうど半柱のラインに隠れるように、一本ごとに寸法を調整して取り付けました。

一見、単純で素朴な構成ですが、シンプルな意匠ほど、細部の納まりや素材の扱いに注意が求められます。
素材と光が静かに調和するための、ささやかな工夫の積み重ねです。

訪れたこの日、エントランスには大きなカボチャが置かれ、窓の外には橙色に色づいた金木犀が咲いていました。
ポリカーボネート越しのやわらかな光が、外と内のあいだに、秋の気配をやさしくにじませていました。

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