三郷ハウジングステージのセンターハウス、15年後

misato2021-021-1250

住宅展示場のセンターハウス(管理棟)

完成から15年経過、住宅地の中の「島」

埼玉県三郷市の住宅展示場(三郷ハウジングステージ)のセンターハウス(管理棟)

埼玉県三郷市に建つ住宅展示場(三郷ハウジングステージ)の管理棟(センターハウス)です。

15年前、この建物が完成した当時、周りには大きなショッピングモールとホームセンター、少しの店舗があるだけでした。敷地の東側に広がっていた巨大な空き地にも、今では一戸建ての住宅が立ち並び、ひとつの街ができあがっています。

何もない無機的な立地でしたので、その中に、ポツンと一つの有機的な「島」をつくるイメージで計画した建物です。

白くて低く、丸みを帯びたコンクリートで縁取られた内部には、樹木やデッキテラスに囲まれた入江のような空間をつくりました。

訪れたのは冬の季節だったので、落葉樹の葉が落ちて、緑に覆われた「島」の印象が薄かったかもしれません。

木製の頬杖で支えられた軒の深い屋根は、エントランス部分のデッキテラスに大きく張り出して、深い軒下空間を作っています。この軒のお陰で、外壁や木部の劣化が少なくて済んでいます。

適度にメンテナンスも行われているような雰囲気で、汚れも少なく、建物は比較的いい状態を保っている様子でした。

【トイレスペース側から建物を見る】

建物の左側は、通路を挟んで、トイレスペース。屋根のない外壁は、耐久性を考慮して、ガルバニウム鋼板の角スパンドレルです。

ダークブラウンとグリーンのストライプは、上部のタイルも合わせてあります。このセンターハウスは、背面もお客さんがアプローチできる通路になっています。

裏側のない建物なので、エアコンの室外機などの機械類は、トイレの上部にスペースを設けて、パンチングメタルの中に納めました。

車両の衝突防止のため、外壁の一部は、コンクリートの基礎を高く立ち上げています。コンクリートやガルバニウムはキレイな状態を保っていました。

【屋根のあるデッキスペース】

ボードウォークのようなデッキテラスを建物に沿って右に進むと、屋根のあるデッキスペースに出ます。適度な壁と開口部のバランスが、室内と屋外を緩やかに繋ぐ、中間領域です。

大きな木製引き戸を開け放つと、建物の内と外が一体で利用できる広場が広がります。

完成から15年が経っても、メンテナンスが行き届き、汚れも少なく、緑に囲まれた「島」のような佇まいをしっかりと保っているのが印象的でした。

WORKS:完成当時の建物の様子はこちら

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