埼玉県川越市の木造新築住宅/リフォームは一級建築士事務所/独楽蔵へ

娘さんの問いかけから始まった築27年のカフェ併用住宅の耐震再点検

本日は、現場の外回りの途中で、川越のカフェ「MONO MOON」に立ち寄る機会がありました。

この建物は、27年前に竣工した木造2階建てのカフェ併用住宅です。お役さんによる定期的なメンテナンスが適切に行われているため、外観・内部空間ともに竣工当時の姿をほぼそのまま保っています。

先日、この建物の奥さまからご連絡をいただきました。
「娘から、耐震性について専門家に確認した方がよいのではないか、と言われまして……」とのお話でした。新築時にはまだ小学生だった娘さんが、いまや家の安全性を気遣う立場になられたことに、年月の流れを強く感じます。

今回私は、竣工当時の設計図書を携え、耐震性についてのご説明を行いました。もちろん、カフェの空間で、コーヒーとスイーツをいただきながら・・・。

アトリエの収納庫から、引っ張り出した「青図」は、20代の私が手描きで仕上げたもの。青図とは、かつて建築の分野で使われていた複製図面で、原図を専用の感光紙に焼き付けて複製したものです。 試行錯誤を重ね、時間をかけて、線を引いた記憶が鮮明によみがえります。製図板に向かいながら、T定規とシャープペンで悪戦苦闘していました。

当社は建築のデザイン会社ですが、設計当時も当然ながら耐震性を最重要視し、建築基準法で定められた必要条件を満たすだけでなく、安全率に余裕を持たせた計画としています。今回のご説明では、木造建築における耐震設計の基本的な考え方や、竣工当時と現在の耐震基準の違いについても補足しました。ご説明を終えると、施主さまも安心されたご様子でした。

さらに今回の面談では、耐震性に加え、近年の気候変化による暑さの厳しさを背景に、断熱改修によって居住性を高める可能性についてもご相談をいただきました。

建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら)では、新築の木造住宅はもちろん、オフィスや古民家、中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。

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