杉板(板目)とヒノキの丸太、竹、和紙を組み合わせた自然素材の飾り床。竹の固定は竹釘で・・・。
飯能市の会席料理/和膳 清河園さんの本館の客室を改修したのは、約20年前。部屋の主役は、もちろん、障子の向こう側にある窓からの名栗川の借景ですが、客室を椅子でも座敷でも使用できるように、細長い部屋の側面に、奥行きの少ない床の間風の飾り棚を計画しました。
新しくデザインした障子は古びたサッシを隠すためのモノでもあります
飯能らしい空間を表現するために、杉の板目やケヤキの無垢材、ヒノキの丸太、竹、和紙などの自然素材を組み合わせて、部屋ごとにひとつづつ違うデザインを考えました。
杉材とケヤキ材の組み合わせ
久しぶりにみると、材料の組み合わせや取り付け方法などを、いろいろと工夫したことや、たくさんのボツ案があったことなど、当時のことを鮮明に思い出します。長い時間が経過して、材料も飴色に経年変化して、しっとりと落ち着いた雰囲気になってきました。