会席割烹 清河園 本館(埼玉県飯能市)
『会席割烹 清河園 本館』(埼玉県飯能市)の客室にある飾り床です。約17年前に、部屋の内部をリフォームする際に、各部屋に、新しくそれぞれ違った飾り床を設けました。
デザインの際に考えたのは
① 部屋の格式を上げる床の間
② 上座の位置をわかりやすくする
③ 西川材を使用して地域性を出す
④ 設置したことで、座席の配置や、部屋が狭くならないような形態にする
⑤ 既存の壁を壊さないでつくる
⑥ 酔っぱらったお客さんが触っても、けがをしないような安全性を考慮する
⑦ 子どもが、万が一乗っても壊れない耐久性は、必須
など、いろいろなことを考えて創ったことを想い出しました。
ずいぶん、時間が経過しましたので、壁紙はかなり傷みましたが、木部は、まだまだ大丈夫なようです。ちゃんと収まりを考えて、シッカリと職人さんに創ってもらったモノは、ホンモノの素材と相まって、結局は長持ちしますね。杉も飴色に経年変化して、いい表情です。
今回は、痛んだ袖の壁紙を貼り替えて、まだまだ現役が続きそうです。
西川材の杉板(板目)とケヤキの無垢材を使用した床の間
西川材の杉板(板目)と竹を使用した床の間①
木と竹と和紙のディテール
西川材の杉板(板目)と竹を使用した床の間②