「むさし子供の家」は、1階に大小の集会場、2階に図書館の分室を持った木造の建物です。昼間は、学童保育、老人の憩いの場、図書館、夜は、地域の集会に使われていた建物です。施設の防火対策、老朽化のために、機能が近くの鉄筋コンクリートの建物に移転されたため数年前に取り壊しになりました。(写真は取り壊しの前に撮影したものです。)
1階ホール部分
この建物は、屋根材、ガラス、コンクリート、壁材など使用不可能な部分以外はすべて廃材(中古材)を使用して造られました。中央の丸柱は、古電柱をそのまま使用したもので、梁は学校や倉庫の解体から出たものです。
床は、元体躯館の床板です。30年以上も前に体育館のコートラインであったはずの緑・黄・白のモザイク模様が、未だにあざやかに残っています。梁には竣工当時の模型が残っていました。
『むさし子供の家』外観
外観は、何度かの外壁の塗り替えで、竣工当時とは変わっていましたが当時の雰囲気を残していました。
外テラス
テラスは子供の目線を考えて高さを抑えてあります。
外の階段
外階段は古土管やブロック、石などを集めてあります。
階段
階段は梁を割った板や柱材をつなぎあわせてあります。
解体の記念に壁の装飾に使っていた絵棒でレリーフを製作しました。
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