町屋の家

町屋の家(入間市扇町屋)

築年数 約40年の住まいの改造です。(埼玉県入間市 H邸)

住宅も40年が経過すると住み手の家族構成や使い方、社会環境、建築の仕様、材料などもかなり変化します。今回の改造は、老朽化や使い勝手による室内空間及び外壁のリニューアルと共に、建物の耐震性、断熱性の向上を計りました。大きな地震の後には建物の耐震の基準の見直しが行われることが多いのですが、昭和56年に耐震基準の大きな改正がありました。今回の建物は改正前のモノですのでは、耐震性をUPさせるために、耐震に有効な耐力壁を補充し、バランスよく配置すること。それに加えて、建物自体の重量を少なくすることを行いました。

建物の軽量化(耐震化)と断熱性の強化

瓦は屋根材料とすると、耐久性・断熱性・遮音性に優れますが、唯一重量が重いという欠点があります。(価格的にも若干高めかもしれません。)
1階下屋(瓦屋根)は以前の瓦のまま町屋としての雰囲気を残し・・・元々瓦だった2階屋根は新しくガルバニウム鋼板を使用することで屋根の軽量化を図りました。2階本屋根部分は全体のボリュームや軽量化を考え軒をなくしたので、雨が直接かかることになる外壁部分にも耐久性の高いガルバニウム鋼板を使用してあります。内装の関係上変更することが出来なかった窓(玄関・応接間など)以外は、ペアガラスのサッシに入れ替え、可能限り断熱材の補充などを行い、現在の基準に見合う断熱性能も確保しました。

関連ブログ:最近は少なくなりましたが、絨毯の応接間(埼玉県入間市) 2014/03/04

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