埼玉県日高市の新築木造住宅は一級建築士事務所/独楽蔵へ

【巾着田の風景を取り込んだ家】桜の大木と暮らす日高市の家づくり

「遠足の聖地」巾着田の入り口に建つ新築木造住宅(埼玉県日高市)

西武秩父線 高麗駅下車 手作りの案内看板に従って、細い路地を抜けてくと徒歩10分で、巾着田(きんちゃくだ)。高麗川(こまがわ)の蛇行により形作られ、その形がきんちゃくに似ていることから、巾着田と呼ばれる緑地帯です。9月になると、高麗川沿いの雑木林が一面の曼珠沙華で赤く染まります。曼珠沙華で有名な巾着田ですが、隣接する日和田山や高麗神社を含めて、一年を通してハイキングやトレッキング、またはキャンプなどで訪れる方々多い観光地となっています。最近は「遠足の聖地」というキャッチフレーズで、日高市もPRしているようです。

その巾着田への導入路の先端部分にこの家はあります。ご夫婦の長年の夢は、巾着田を訪れた方々が、「一休み」できる喫茶スペースを提供すること。その思いが、この家の計画の原点です。

樹齢約60年の桜。施主の奥さんが誕生した時に記念で植えられたそうです。敷地に元々あったこの大きな桜を残すことも、お客さんのご要望の1つでした。その桜を避けながら、かつ暮らしの中で、楽しむことができるように計画を進めていきました。母屋(木造2階建て)の脇には、小さな平屋の物置が寄り添って風景をつくっています。

巾着田は、一年を通して、ハイキングや観光の方が多い場所なので、プライバシーを考慮して、また、2階からの景色もいいことから、リビングは2階にすることに。家の入り口は桜の下のテラスから、家の正面(南側)に配置した土間玄関に入っていきます。

【思い出の桜と巾着田の借景】埼玉の設計事務所の家づくり

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