埼玉県狭山市/入間市の新築木造住宅は建築設計事務所/独楽蔵へ

【狭山市 高台の2階リビング】埼玉の設計事務所 住宅デザイン

西武新宿線 狭山市駅の東口から徒歩12分。区画整理が進んで段々と整備された街区を抜けると、高台で見晴らしのいい空地が現れます。ここは狭山市入間川地区で、一面の畑や雑木林がぽっかりと残る市街化調整地域。今回の新築木造住宅の敷地はそんなの高台に位置し、晴れた日は、南西に富士山を見ることが出来ます。

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リビングは1階or2階どちらがいいか?

お客さんはご夫婦とまだ未就学児の女の子の3人家族です。北側の道路が比較的、交通量が多くて、まだ、小さいお子さんが庭で遊ぶのは危険だったり、畑の中の一軒家ですので、1階のリビングだと4方向から見られてしまうプライバシーの問題がありました。また、また、野菜が植えられていない春先は、畑からの土埃などが多いことなど、いろいろな側面を考慮してリビングは2階に配置することになりました。

住宅に付属した黒い平屋の建物は、自転車置き場&倉庫になっています。リビングで使用する薪もこの建物の土間スペースで、保管、乾燥させています。

付属の倉庫はボリュームの小さなかわいい建物に

ノコギリ屋根で建物のボリュームを抑えると同時に、屋根の太陽光発電に有効な屋根のカタチを両立しています。

玄関は人を迎える佇まいに

玄関ポーチのまわりは仕上げを変えて、人を迎えるための佇まいを演出しています。壁は50mm角のグリーン色をタイル、床部分もグレーの100mm角タイル。玄関扉はガラス入りの木製開き戸を製作しました。説明しないとわからないくらいのさりげないデザインで、○を用いて施主のイニシャル「H」を表現しています。

玄関の扉越しには内部の様子がわからないようになっていますので、透明のガラスを入れました。

外断熱で高気密・高断熱な2階リビング

2階のリビングはワンルームの広々とした空間です。屋根の形状に合わせて、梁をあらわしにした勾配天井も空間に広がりを与えています。この家の断熱は外断熱工法。天井の断熱も屋根面に断熱材が入っていますので、1階、2階、2階の小屋裏(高い天井部分)も、大きな温度差がなく快適に暮らすことが出来ています。梁を出して、室内容積が大きく出来るのもそのおかげです。

子育て世代のリビングの中心はキッチン

2階リビングはキッチン中心の間取りです。オープンなアイランドキッチンが司令塔のように家の隅々まで見渡せるような配置になっています。2階リビングの快適性を左右するのが、バルコニー(外部空間)との繋がりです。この住宅では南面と西側に雰囲気の違う大きなバルコニーを配置して、リビングの拡張性を考えました。西側のバルコニーには一番外側に目隠し兼用の高い手すりを設けて、バーベキューの道具やテーブル、椅子など、このバルコニーがすぐに活用できるような仕掛けを設けています。

ダイニングテーブルはタモ材で造り付け。1800mm×800mmの大テーブルです。白いモザイクタイルを張ったキッチンカウンターとヒノキの磨き丸太の大黒柱を利用して、脚のないテーブルを製作しました。

リビング南側の窓に挟まれた凹部分に鎮座した薪ストーブはバーモンドキャスティング社(アメリカ)のアンコール。発売から30年以上経過していますが、独特の優雅なデザインと燃焼性能でとても人気のあるタイプの薪ストーブです。

薪ストーブゾーンは、床を黒い玄昌石、壁部分を黒いガルバニウム鋼板、トーンを落とした黒でまとめてあります。これは、灰や木くずの汚れを目立たせないことや、炎をキレイに見せるための工夫です。

リビングのフローリングは、燻製高熱処理をしたダークブラウンのオーク材(無垢材)。床暖房にも対応しています。オーク材のダークブラウンと玄昌石のブラックの対比が美しい。

上がり座敷とダイニングテーブル、キッチン、薪ストーブ、バルコニーの関係性

上がり座敷は障子と和紙を張った扉収納のある和の空間

その後の暮らし:【狭山市 高台に建つ新築木造 2階リビング】 竣工10年目の外観&庭

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