西武池袋線 飯能駅下車。駅の南口の大きなロータリーを出て、南に真っ直ぐ歩くと、すぐに大きな川にぶつかります。それが名栗川(入間川)です。飯能市は、かつて林業の町。名栗川(入間川)上流の村々では、山から切り出した木材を筏に組んで、川を使って木材を江戸に流送していました。江戸の街づくりや度重なる大火の復興のために、多くの材木が筏で運ばれていたそうです。その材木は「西川材」と呼ばれていました。
【名栗川の崖に建つ借景の家】飯能市の新築鉄骨造
西武池袋線 飯能駅下車。駅の南口の大きなロータリーを出て、南に真っ直ぐ歩くと、すぐに大きな川にぶつかります。それが名栗川(入間川)です。飯能市は、かつて林業の町。名栗川(入間川)上流の村々では、山から切り出した木材を筏に組んで、川を使って木材を江戸に流送していました。江戸の街づくりや度重なる大火の復興のために、多くの材木が筏で運ばれていたそうです。その材木は「西川材」と呼ばれていました。
その名栗川を数百メートル上流に向かって歩くと、川の両側が木々に覆われて、大きく蛇行したすばらしい景観が現れます。ここは、埼玉県内に14箇所ある緑のトラスト保全地の一つ「4号地・飯能河原周辺河岸緑地」です。駅から歩いて、徒歩10分の『河畔の樹林地』というトラスト地の立地は首都圏ではかなり珍しい環境ではないかと思います。
この家は、そのトラスト内の名栗川に面した絶好の立地です。名栗川に面する崖の上に建つ家は、川や対岸の緑を借景に取り込んだリビングののびやかな暮らしです。
川や対岸の緑の風景を暮らしに取り組むためにバルコニーの手すりはなるべく存在感を消すようにワイヤーで仕上げました。
リビングの中央は幅2550mmの大きな開口部。一枚ガラスの開閉しないFIXサッシです。川や名栗川対岸の緑を額縁状に絵画のように切り取ります。バルコニーへの出入りは左右の開口部から。
リビングのフローリングがフラットにデッキへと続く
キッチンのための開口部