ヒノキの丸太を使ったシンプルな門扉を製作
「家づくり」建物だけでは終わりません。新築木造住宅の本体とデッキテラス、そのデッキテラスを囲む落葉樹の木立、暮らしの有機的空間と道路や隣地を切り離すための塀と車の駐車スペース、敷地内の全ての空間を互いの関係性を考えながら構築していくと、暮らしに折り重なるような彩りが生まれます。折詰のような細やかな心遣いで配置計画を考えて、有機的な暮らしをデザインしました。
門前の塀は駐車スペースを空けて
塀の意味を考える
自分の敷地と道路との境界には、プライバシーや防犯の側面から、塀や生垣などの「仕切り」をつくることが多いですが、必ずしも境界線上につくる必要はありません。門前に車、1台くらいが横づけできるスペースを確保して、セットバックすれば、自分の車を簡単に駐車することもできますし、来客の人や宅配屋さんにも便利です。敷地内から見ると塀の内側は優位的な暮らしの空間だけになって、味気のない無期的な要素を塀の外に追いやることができるともいえます。塀の外に落葉樹の木立や草花の植え込みがあるのも、家人の道ゆく人たちも楽しむことができますし、暮らすひとのさりげない社交性も感じさせてくれます。
通りにも彩りを(植栽とごろた石)
玄関ポーチは外壁の仕上げを変えて人を迎える佇まいを
木製の玄関ドア ディテール
電動オーニングのあるデッキテラス