さいたま市のJR武蔵野線、東浦和駅から徒歩数分、閑静な住宅街の一角にある住宅です。完成から21年経過しました。敷地の3方向は住宅が密接していますが、敷地の東側には、首都圏では一番広い緑地保全地区「見沼たんぼ」が広がっています。敷地の目の前は見沼代用水が流れています。用水沿いの遊歩道は桜並木が有名で、春には人々がたくさん訪れる花見のスポットです。
杉板南京下見張りの経年変化
杉板南京下見張りの外壁にポッカリ開いた穴の部分が住宅の入り口部分。グリーンの焼き付け塗装をした庇を伸ばして、ポーチの軒下を大きくしています。ポーチの上部はバルコニーです。杉板の劣化を防ぐために笠木を大きく跳ね出しています。そのおかげか、21年経過した現在も杉板も状態を保っています。
連続する水抜きのためのステンレスパイプ
珪藻土の外壁の経年変化
円形のバルコニーは、「漏斗:じょうご」のように上部が拡がっていて、建物に防水を施したフラワーポットになっています。外側に傾斜を付けた手すりが庇の役目をして、雨が直接かかりにくくなっているので、汚れや雨だれなどの劣化がほとんどありませんでした。思いのほかきれいな状態でビックリ。手すり部分が前面に大きく跳ね出ちょっとした気遣いで材料の耐久性が変わってきますね。
円形の手すり部分は防水を施した造り付けのフラワーポットになっています。手すりの上部から等間隔に突き出ている丸パイプは、フラワーポットの水抜きのためのステンレスパイプです。ステンレスはさすがにきれいな状態を保っています。
カラーベスト(外壁)の経年変化
外壁は屋根材に使うカラーベストです。方角によって紫外線で退色しています。北側の外壁は竣工当時のダークブラウン色に近い色を留めています。
造り付けの囲炉裏テーブルに置かれた鉄瓶からは、適度な湯気が・・・。