埼玉県入間市のコミュニケーション施設デザイン

【欠点を長所に変える】文化創造アトリエ AMIGO!について

通常の公共施設では考えられない脆弱な設備環境ですが

入間市文化創造アトリエ AMIGO!は、市民の方の文化活動やコミュニケーションの場です。施設内のホールは、赤いノコギリ屋根が特徴で、繊維試験場だった頃の工場棟をリノベーションした建物で、コンサートやイベント、講演などが行われています。古い建物をなるべく生かしながら改造をしたり、予算も限られていたので、空調(エアコン)や音響、舞台照明、防音の設備などはありません。通常の公共施設では考えられない設備環境ですが、観客の皆さんや出演者の方々には、特別な印象が残ることもあるようです。

発想の転換や使い方の工夫

コンサート中に舞台の後ろの窓から、雪や桜が舞っているのが見えてとても印象的だったことや、出演者の方々が芝生の庭から登場されたことなどもあったようです。ノコギリ屋根なので、建物の中央に雨樋が落ちていますから、雨が降ると雨水が流れ落ちる音が聞こえるかもしれません。一見、欠点のように感じることも、使い方の工夫や発想の転換で、その施設だけの独特な特徴や長所に変わっていくことも多いような気がします。

敷地や環境、建物や使う人たちの長所を感じられたり、伸ばすことのできるような空間づくりができていけたらいいなぁと、日々考えています。

WORKS:【入間市文化創造アトリエ AMIGO! 】歴史的建造物をコミュニティ施設へ

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