住宅は、長い時間を過ごす場所です。外壁の仕上げは、見た目だけでなく、耐久性とメンテナンスから考える必要があります。
軒の深い下屋なら、木の外壁も使える
この住宅の1階には、屋根が、ぐるりと910mm張り出した下屋があります。
こうすると、外壁が直接、雨に濡れにくくなり、汚れや劣化が少なくなります。そのおかげで、木の外壁のように、耐久性が少し心配な素材も、使えるようになります。この家の外壁は、杉板の南京下見張り。
1階の軒下の外壁は、普段いちばん手で触れて、目線にも近く、間近に見る場所です。そこを、木などの有機的な素材で仕上げることは、建物全体の印象を決めるうえでも、とても効果的です。

【杉板の外壁は1階の屋根の下のみ】
手の届く場所だけに、木を使う
板を張った部分は、脚立に乗れば、手の届く範囲です。自分でペンキを塗るなど、手間をかければ、メンテナンスも自分でできることが、利点の一つです。
10年たった杉板は、場所によって表情がちがう
設計者である私の自邸にも、杉板の外壁があります。完成から10年がたち、場所によって、年のとり方が違うことがわかりました。
軒のない西面は、雨に直接濡れて、塗装がずいぶんはがれました。これは、自分で木材保護塗料を塗り直しました。
一方、910mmの軒がかかる南面は、木目の柔らかい部分が、塗装と一体になって落ち、浮造り(うづくり)のような表情になりました。直射日光の温度差や、紫外線の影響かもしれません。
木の外壁は、軒の有無や、向きによって、表情が変わっていきます。

【軒の出は910mm|深い庇が外壁を守ります】
届かない場所は、メンテナンスフリーに
2階の軒がない部分の外壁は、耐久性に優れるカラーベスト(屋根材)とタイルを使っています。
あまり人の印象に残らない場所なので、基本的にメンテナンスフリーで、お金をあまりかけない仕上げにしました。
予算は、かけるところと、かけないところに、メリハリをつけて振り分けることが大切です。
この家の全体は、works「屋根付きアウトドアリビングの家」でご覧いただけます。
【関連ページ】
・屋根付きアウトドアリビングの家|飯能市の24坪の新築木造住宅
・屋根(軒)の有無で、こんなに違う杉板の経年変化(10年間)(自邸の記録)
・南京下見張り(鎧張り)の外壁|杉板の納まり
・塀の汚れを防ぐ笠木のディテール|完成8年のコンクリート塀
・耐久性を考える|100年経った日本家屋の自然素材
KOMAGURA WEST ホームページ TOP
WORKS TOP
その後の暮らし TOP
その後の暮らし 住宅(10年未満)
その後の暮らし 住宅(10年以上)
コラム TOP
KOMAGURA WESTでは、新築の木造住宅はもちろん、オフィスや古民家、中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。
また、今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。
建築設計事務所 KOMAGURA WEST 担当:長崎まで
04-2964-1296 komagura@komagura.jp


