天気や花粉を気にせずに室内で洗濯物を干せるように・・・
梅雨の長雨、洗濯物の乾かない日が続きます。
外に干すことが出来ない洗濯物は、どうしても、室内に干すようになってしまいます。乾燥時間や紫外線の殺菌効果などが勝る[外干し]ですが、不在時の突然の雨や花粉、PM2.5の付着など・・・、気になる点があるもの事実です。
それでは、ということで、[外干し]と[室内干し]のいいとこ取り、[ドライルーム]について検討してみました。スキー場にも乾燥室がありますが、家庭の[ドライルーム]とちょっと違うのは、日当たりや風通しがいい場所に設けないといけないということ。
これは、必然的に家の中で一番いい場所と重なってしまいます。折角なので敷地の中で一番いい場所は、リビングやダイニング、キッチンなどにしたいものです。南に面するリビングの大開口部からは、庭やデッキなど、キレイな外の風景を眺めたいので、なるべく開口部を洗濯物で塞ぐようなことはしたくありません。
洗濯機の位置を含めた家事の導線や、来客の際に洗濯物をすぐに隠せるような工夫も必要です。
今回のケースでは、庭に出る軒下・土間空間を[ドライルーム]に併用してみました。冬場の乾燥の効率から考えて、設置予定だった薪ストーブも近くに配置・・・。キッチンや洗濯機も一直線の導線に収めました。
花粉の多い日や、天気が悪く、湿度の高い日は、部屋を仕切って、除湿器を使うこともできます。ロールブラインドをサッと下ろせば、急な来客も安心です。

リビングから『ドライルーム+勝手口+軒下空間+納戸』を見る
『ドライルーム』は家の南東側に配置。日当たりのよい大きな開口部から日光をたくさん受けることができます。リビングからの導線のそばには、薪ストーブを配置。冬はサーキュレーターなどによって、暖かい乾いた温風を行き渡らせることができます。『ドライルーム+勝手口+軒下空間+納戸』の平屋の構造物があることによって、近隣からの視線を遮る「目隠し塀」の役割も持たせてあります。

デッキテラスから『ドライルーム+勝手口+軒下空間+納戸』とリビングの大開口を見る
軒の深いアルコーブ(わずかに後退させたくぼみ空間)から、納戸と勝手口の振り分け。アルコーブ部分には、外仕事のための洗い場も設置してあります。

アルコーブ部分&庭に出るための勝手口
アルコーブ部分には、外仕事のための洗い場も設置してあります。

ドライルーム
物干し金物は、天井から吊って、スッキリするようにオリジナルで制作しました。
洗濯が楽しくなる・ドライルームのススメ