埼玉県狭山市の新築木造住宅のデザイン(設計事務所の家づくり)

【夫婦それぞれの趣味を盛り込んだ暮らし】木造新築住宅完成から1年半経過

計画地は西武新宿線の新狭山駅から車で5分。古い住宅街の中の細い路地を奥まで入っていった突き当たりの敷地です。一番端の立地のため、閉塞感のある空間なのかと思いきや、その敷地から見る視線の先には緑地や空地がたくさん残っていて、逆に開放感のある明るい立地です。家にお伺いしたのは、この木造新築住宅が、完成してから1年半経過した頃です。家の計画を進めていた時期は、ご夫婦2人の家として検討していましたが、家が完成した頃、めでたく第一子の娘さんがお生まれになって、3人の家族が暮らす家になりました。

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プロジェクターのある日常

玄関からリビングの中に入ると、まず最初に天井に取り付けてある大きなプロジェクターに目が留まります。前面の壁には電動スクリーンが設置してありますので、日常的に気軽に映像を見ることができます。スクリーンの前にはイギリスアーコール社のヴィンテージのラウンジチェア。ストライプのクッションが印象的で、この椅子に座って映画を見るととっても気持ちがよさそうです。

庭と借景の緑

南に向いたリビングの大きな開口部からは庭木や隣地の緑地の木々を独り占め

奥さんのデスクワークスペース

リビングの一角には、アールコーブ(窪み)を利用して、奥さんの仕事や趣味のためのデスクスペースをつくってあります。完成時にはなかった本やパソコンが置かれて、奥さんの好きなモノが感じられるスペースになっています。

暮らしに彩りを添えるビンテージ家具

デスクスペースには、アーコール社(イギリス)のクエーカーチェアが置かれていました。通常のモノよりも脚が短いですし、大きさも小さくてかわいい気がします。子供用の椅子でしょうか・・・?

薪ストーブとベビーベッド

冬には薪ストーブもずいぶん活躍したそうです。この家の薪ストーブは、ベルギーのドブレ社の「ヴィンテージ35」。伝統的な鋳物製の薪ストーブですが、丸みのある独創的なデザインが特徴的です。ストーブの前面が全て開閉するフロントガラスは、炎がキレイに見えますし、薪の出し入れもしやすいのが特徴です。リビングには計画時は想定していなかったですが、ベビーベットが収まりよく置かれています。ベビーベットの前には、天童木工の「スポークチェア」。あぐらのかける椅子として有名ですが、赤ちゃんの寝かしつけや授乳にはピッタリな気がします。

この家の床は杉の無垢材。節のない「無節」で、自然塗料でワックス仕上げにしています。完成から1年半経過して、経年変化でいい色合いになってきました。

景色も配線もスッキリと

電動スクリーンの背面の窓はFIXと突き出しタイプの連窓になって、庭木の紅葉がきれいに見えます。よく見ると枝に巣箱も・・・。外側には電動シャッターもありますので、昼間の映写の際も部屋を暗くすることが可能です。あらかじめ、スピーカーコードも埋設してありますので、配線もスッキリです。

キッチンカウンターには、小物の飾り棚も造り付け

ご主人のための日本画コーナー

2階のホール部分には、日本画が趣味のご主人のための画材コーナーがあります。筆洗いのための洗面台や本棚など、旦那さんの世界観で統一されています。