建物完成時、杉板には木材保護塗料 キシラデコール(ピニー色)を塗布
【木造平屋のショールーム 完成から8年経過】 外壁(西側):杉板南京下見張りの様子
建物完成時、杉板には木材保護塗料 キシラデコール(ピニー色)を塗布
西側の外壁を杉板の南京下見張りで仕上げています。木製の外壁保護のため大屋根のケラバ(屋根の妻側の端部)を300mm出すデザインにして、耐久性やメンテナンスについても検討しています。(完成直後の建物の様子はこちら)
8年経過して、建物の手前に植えたイロハモミジもずいぶん大きくなりました。保護塗料の色落ちや剥がれが見られますが、杉板自体の劣化はあまりないようです。杉板は15mmの厚みの板を使用しています。やはり、小さくても屋根によって、直接かかる雨が軽減されているからだと思います。窓の庇(軒の出600mm)やイロハモミジの枝葉などちょっとした条件の違いによっても、板の状態がずいぶん違うことがよくわかります。庇の軒下部分は、やはり経年変化が一番少ないですね。
軒の有無など条件の違いによってずいぶん劣化が違ってきます
実際に建てた建物の外壁の経年変化を長い間、観察しておくと、今後、新築の建物に使う場合に、「軒の出」「方角」「廻りの環境」などの条件によって材料がどういう具合に変化していくか、想像できるようになってきます。
庇の軒の下は一番劣化が少ない
保護塗料が剥げている