西武池袋線 飯能駅から車で10分。JR八高線 東飯能駅からは車で5分の閑静な住宅街。本計画の敷地は、徐々に新しい住宅が増え始めている区画整理地内に位置します。ご夫婦2人が暮らすための住宅で、室内面積が24坪のコンパクトな住宅です。ポーチを含めた本屋根付きのデッキテラス（4.5坪）を、袴のような下屋部分に配置して、庭と一体化した広がりのある建築空間になっています。この家の全体の様子はこちら
木製の外壁を使う工夫
1階の下屋根の大きな軒下部分は、外壁を杉板（無垢材：150mm×15mm）の南京下見張りにしています。軒が900mm張り出していますので、外壁が雨に濡れにくく、木製の外壁を使用しても汚れや劣化が少ないからです。また、この部分は、普段一番触れたり、間近に見る部分なので、木材を使用して、住宅の外観を有機的な印象にすることもできます。
建物にL型に配置された広い軒下空間は、屋根の下地や垂木はそのままあらわして、白いペンキで化粧してあります。屋根の勾配で天井の高い気持ちのいい空間です。壁を計画的に配置して、周囲の視線をカットすることで、落ち着きのある空間をつくります。内壁は、構造用合板9mmの上ペンキ仕上げで、暮らした後のお客さんによるDIYがしやすいように・・・。
小さなアルファベットのガラス窓のある片開き扉
お客さんのご要望で玄関ドアは木製で製作しました。道路の正面に当たる玄関ドアは、プライバシーを考慮して、ガラスの小さなラワン材の縦羽目板を使用した片開き扉。お客さんの苗字の「タジマ」のアルファベットを型抜きしてあります。
ラワンの縦羽目板の間に、アルファベットの「TA」、「JI」、「MA」を縦にデザイン。
玄関ドアを開けて玄関とリビングを見る