埼玉県上尾市の新築木造住宅/リフォームは建築設計事務所/独楽蔵へ

【一戸建て賃貸住宅(2LDK/3LDK)×5棟】で木造アパートの問題点を解決

JR桶川駅から東方向に徒歩10分。旧中山道と国道17号を通過して、すぐの立地で住所は上尾市になります。田園風景と住宅が混在する地域にその建物はあります。菜の花畑の先に、一定の間隔を開けたかわいらしい外観。一見、分譲住宅のようにも見えますが、若いご夫婦や子育て世帯のご家族の入居を想定した2LDK、3LDKの一戸建賃貸住宅です。

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現状の賃貸住宅の問題点を解決

賃貸住宅で、若い子育て世代のご家族が、一番気を遣うのが、子どもたちの声や足音が近隣の住人に迷惑をかけないかということです。上階の床から漏れる足音や住居を隔てる階壁から漏れる生活音は、通常の木造住宅では、防ぐのがなかなか難しい問題です。それともう一つ、車の駐車場の問題です。小さな子供のいる暮らしや、この地域での生活では、日常的に車がかかせません。部屋とは別に駐車場を借りるには、さらに別の賃貸料金が発生してしまいます。

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賃借人(借主)のターゲットを子育て世代に想定

その2つの問題を解決するために、完全に個別の独立した戸建の賃貸住宅を5棟計画しました。各住戸には専用の駐車スペースと庭が付いていて、それぞれのプライバシーも確保されています。賃貸物件を計画する際は、住宅においても店舗設計の場合でも、賃借人(借主)を具体的に細かくイメージしながら、プロジェクトを進めることが大事だと思います。全ての人に対応できるように無難に考えすぎると、平凡で他者の賃貸物件と差別化できずに、かえって収益率の低い建物になってしまう可能性が高いような気がします。

この建物群のエリアを「AM’s Vill」と命名。エリアの入り口に植え込みと施設名盤を設置しました。

建築の総工費を抑えて時代の変化に対して余力を残す

この5棟の新築木造住宅の計画の際に、前面に開発道路もつくりました。道路の反対側には、今回、5棟建設した敷地と同じ面積の敷地があって、さらに5棟の戸建賃貸住宅を建設することも可能でしたが、今後の時代の変化や、プロジェクトの可変性を考えて、駐車場として利用することで、更地のまま残すことにしました。

コストを抑えた上でメンテナンスフリーな建築材料を選択

フローリングや壁紙、キッチンやユニットバスなど、建物はコストを抑える理由から、一般的な既製品を最大限に利用しています。外装は今後のメンテンスを最小限に抑えるために、ガルバニウム鋼板とサイディングを利用しました。

ディテールでそれぞれの賃貸住宅の個性を出す

外壁に取り付けられた個性的な巣箱、カタチの違う庇や門前の塀など、あまりお金のかからないディテールで、それぞれの建物の個性をさりげなくデザインしました。

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室内は、なるべく梁を表しにして、少しでもリビングの天井を高くしました。コストのかからない、有機的なデザインの工夫です。

玄関部分はシンプルな土間空間として、賃借人(借主)の好みでインテリアをコーディネートできるように。壁の飾り板は、施工者さんの倉庫に長年眠っていた和室の床柱を板状に割いて、張り付けたフック付きの壁飾りです。

建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら)では、新築の木造住宅はもちろん、賃貸用の住宅や店舗の改修、古民家や中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。

建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら) 担当:長崎まで
04-2964-1296 komagura@komagura.jp

コンセプトスケッチ:子育て世代のための戸建て賃貸住宅 5棟(上尾市)イラスト/間取り 計画案

その後の暮らし:【一戸建て賃貸住宅(2LDK/3LDK)×5棟】「入居率100%を維持」完成から3年後の様子

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