【東京都東村山市の新築木造住宅】床面積33坪の2世帯住宅

床面積 33坪 でつくる 2世帯住宅(東京都東村山市)

東京都東村山市の古い住宅街。敷地の北側には、なだらかに広がる狭山丘陵の東端の八国山緑地や北山公園が広がる自然豊かな場所です。元々、親世帯が住んでいた住宅を、建て替えて、新築木造2階建ての2世帯住宅にする計画です。

目 次(クリックすると開きます)

① 【2世帯住宅へ建て替え】限られた敷地、条件の中でゆったりと暮らす工夫を

都内の一般的な住宅地(第1種低層住居専用地域)は、建ぺい率 40% 容積率 80%と建物を建てる上では、かなり条件が厳しい場合が多いですが、反面、廻りの住環境は保たれるという利点もあります。限られた敷地、条件の中でゆったりと暮らす工夫を・・・。建ぺい率・容積率をめいいっぱい使用して、最大約33坪の中で、2世帯の新しい暮らしを考えて行きます。

ご家族は、若いご夫婦とお子さん2人の4人と、奥さんのご両親の合わせて6人。バリアフリーなども考慮して、1階は親世帯、2階が若い世帯でゾーン分けを行いました。玄関とお風呂は1つで、キッチンはそれぞれ独立した2世帯住宅です。

② 容積率の解決策としての大きなバルコニー

2階の若いご家族は子育て世代なので、2階でものびのびとした暮らしが送れるようにリビングの前には大きなバルコニーをつくりました。バルコニーは床面積には入りませんが、第2のアウトドアリビングです。直接、バルコニーと庭が繋がる外タラップを設けて空間の回遊性も持たせてあります。

③ 【オーニングのススメ】バルコニーやデッキテラスにあると便利!

暑くなる季節、とても活躍するのがオーニングです。「オーニングって何?」という声が聞こえてきそうですが・・・、オーニングとは、日除け、雨よけのためのテントのことです。カフェやショップのフロントに取り付けてあるのをよく見かけますが、やっぱり機能的で便利なんです。天気に合わせて、長さも調整できますし・・・、法的には建物じゃないので、お手軽です・・・。弱点は強風に弱いことだけでしょうか・・・。

そして、お店で機能的なモノは、やはり住宅につけても、とても便利で快適なんです。特に設置をオススメしたいのが、リビングの南側の大きな開口部。ここにあると、室内に夏の熱い日差しが入るのを防げるので、夏を涼しく過ごすことができます。オーニングの下は室内が延長した感覚なので、庭との距離感が近くなりますね。

④ 【限られたスペースを有効に使うために】階段室の有効利用

リビングをより広く感じるために、階段スペースも室内に取り込んであります。2階がワンルームで、空間自体に広がりができますので、部屋の圧迫感も少なくなるかもしれません。

ただ、階段部分を取り込む上で、気をつけるポイントに、「熱」の移動があります。冬の暖気が上に登ってしまったり、夏の冷房が階下に降りてしまったりと・・・、室内の快適性を損なう恐れがあるからです。単純に考えれば、建具で開閉したり、ロールカーテンで塞ぐなどで、熱の移動を遮れば良さそうですが、せっかくリビングと一体にした意味合いも薄まってしまいます。

より良い解決策として、家全体の断熱性能を上げることがあります。断熱性能があがると、上下階の温度差が劇的に少なくなりますので、室内の快適性は保たれます。この断熱性の違いは体感できるくらいの違いなんです・・・。ですから、経験上できれば断熱材には、お金をかけたほうがいいと思います。

⑤ 2階は廊下のないワンルーム

2階の間取りは、LDK+寝室が3つ。階段を登るとすぐに居室空間で、2階には廊下がありません。天井まである大きな引き戸を開け閉めして、ワンルームになったり、個室を作ったりできる自由な間取りです。

⑥ 階段の手すり兼用の造り付け本棚&ダイニングテーブル

造り付けの本棚は、階段の手すり兼用です。壁の厚みも利用して、厚みをコンパクトに仕上げてあります。本棚の中央からは、ダイニングテーブルの跳ねだし。

⑦ 道路の高さ制限一杯を利用した東向きのキッチン

東向きの明るいキッチンは高さ制限のあるスペースをうまく利用して配置しました。

⑧ ペンダントライトは、ホーローアンティークの一点ものに

ダイニングのペンダントライトをお客さんに相談したところ、ホーローのシェードがお望みとのこと・・・。いろいろな照明メーカーのカタログを見てみますが、お客さんが、あまりピンとくるものがありませんでした。私がたまたま、近所のアンティークショップに立ち寄った時に、ちょうど良さそうなライトがあったので、お店の方に写真を撮らせてもらい、お客さんに「こういうのもありますけど・・・。」と白と緑の2つのランプの写真を見せて提案してみました・・・。「これがいい!」と深緑のランプで即決・・・。コードの長さを調整して、テーブルにセット。バッチリです。

⑨ 玄関ドアは、建具屋さんがオリジナルで製作した木製ドア

設計の段階では、敷地の斜線制限の関係で、玄関ポーチの軒が深く出せないので、耐久性のある既製品ドアを提案しました。(強風の雨の際に、やっぱり側面から濡れてしまうので・・・)

工事が進む中で、お客さんと打ち合わせをしたところ「それでも、やっぱり木製ドアがいい!」ということで、お客さんのためのオリジナルな木製の玄関ドアをデザインしました。ラワン材の木製ドア(製作)です。シンプルな形がお好みということだったので、ちいさなガラスをポイントで。施主のお名前は、もちろん[ I ]さん。

庭の樹木も植って、2階のバルコニーには、赤い外タラップもつきました。

⑩ 【ホンモノにふれること、さわること】

新しい家の床材は、オークの無垢材、ワックス仕上げ。寝そべったり、転がったり、走り回ったり・・・、 こどもたちは大騒ぎ・・・。本物の素材感とこどもの皮膚感覚が響き合っているのかもしれません。五感の中で、忘れられがちな「触覚」ですが、こどもの成長過程においては、とても大事な感覚のはず・・・。出来るだけいろいろな「ホンモノ」に囲まれて、成長してほしいと思います。