
西武池袋線 入間市駅から徒歩10分。閑静な住宅街の中に建つ住宅です。大きな吹き抜けのあるリビングを中心に、薪ストーブ・露天風呂(2階バルコニー部分)・DOGスペースなど、家で愉しく過ごすための装備も充実しています。
木造新築住宅:吹き抜けリビング、ペット(犬)との暮らし
西武池袋線 入間市駅から徒歩10分。閑静な住宅街の中に建つ住宅です。大きな吹き抜けのあるリビングを中心に、薪ストーブ・露天風呂(2階バルコニー部分)・DOGスペースなど、家で愉しく過ごすための装備も充実しています。
敷地の周りは隣接した住宅地なので、プライバシーを確保するために、採光は壁の高い位置のスリット窓を多様しています。リビングの南側にはデッキテラスに面した大きな開口部もありますが、比較的外部空間に対して、CLOSEDな内部空間です。大きな吹き抜けが特徴的なリビングは、オープンな階段と2階のホールを内包して、体積の大きい空間を演出しています。
階段上からリビングをみる。西側の壁(薪ストーブ側)は、道路に接近しているため、プライバシー・防音確保のため、上部のスリット窓から採光を取り入れています
開放階段(鉄骨)と2階ホール (左側:引き戸)主寝室 (右側:ガラス引き戸)玄関
薪ストーブは、ベルギー製のドブレ640
オープンな鉄骨階段を上がると、リビングと一体化した2階のホール。2階の寝室は、障子を組み込んだ襖戸を引き込むとワンルームに・・・。
この新築住宅を施工することになった建設会社さんの倉庫に眠っていたケヤキの一枚板を使って、造り付けダイニングテーブルに加工しました。
ケヤキは、とても好きな材料なのですが、材料自体の存在感や立派さ、木目も強いので(重量も重いですし・・・)、あまり考えずに使ってしまうと、テーブル自体の主張が強くなって、周りの雰囲気をかえって重厚にしてしまったり、民芸調にしてしまう危険性もあります。
写真は1500mm×800mmの大きなダイニングテーブルですが、無垢材の厚みや材料の良さをあえて強調しないように、板の小口(こぐち:切断面)に同じケヤキで、丸面の小口処理をしています。とても、立派な材料なのですが、あまり威張らずに、ちょっとポップなテイストです。
キッチンの正面には600mm×500mmの突き出し窓が二つ。キッチンの明るさと換気を補助するために、食器棚の背面をガラスにして、側面からも採光を補っています。光が降り注ぐ食器棚はガラスのショーケースです。
白いモザイクタイルのキッチン
この木造住宅のご家族の2匹のわんちゃん。2匹とも、かなり高齢なので、もう外を散歩することはなかなかできません。この住宅は2階部分をワンちゃんのテリトリーにしてあります。
以前の家でも外の様子を窓から眺めるのが好きだったというお話を、お客様からお伺いしていました。もう、目も悪くなってきているので、見えているかどうかはわかりませんが、ワンちゃんが外の風景を眺めることができるように、2階にはワンちゃん用の地窓(床に近い低い場所に設けられた窓のこと)を設けました。
2階個室の引き戸を開けて、階下を見る
外観上も、1階部分のキッチンの窓、2階のワンちゃんの窓、2階の人間のための窓が、3段並んで、外壁のアクセントとして、なんだか不思議な造形を作り出しています。
1階部分のキッチンの窓、2階のワンちゃんの窓、2階の人間のための窓が、3段並んで、外壁のアクセント
この新築住宅の2階バルコニーには、露天風呂があります。青森ヒバ材を使った木製の浴槽です。家の周辺は高層のマンションなど上から覗かれるような建物はありません。この地区は、第一種低層住居専用地域の住宅街ですので、今後も高い建物が建つこともありません。
ちょっと手すりを高くしたり、浴槽やシャワーの配置を工夫するだけで、誰も知らない、覗かれない「露天風呂スペース」を作り出すことができます。露天風呂の良さは、湯船から空が見える開放感ですから、あえて屋根もありません。
そのかわりに、電動オーニング(電動テント)がありますので、急な雨の日でもOKなんです。バルコニーの手すりは、浴槽と同じヒバ材で、取り外しができるような工夫もしてあります。
可動式のバルコニー手すり(青森ヒバ材)
2階ホールは、リビングの大きな吹き抜けの中にあって、高さの違うスキップフロアのような感覚です。上から、芝居小屋の桟敷席のようにリビング全体を見下ろすことができます。
2階ホールは、1階リビングの吹き抜けと一体化
コンパクトでシンプルな玄関には収納もありません。上り框も無垢板を床から浮かすデザインで、空間を軽やかに・・・。
玄関の脇には靴のまま、入ることのできるシューズクロークを作っています。靴以外にも、備蓄品などいろいろなモノの収納を想定しています。
玄関から直接いける『シューズクローク』
下足、コートなどを仕舞って玄関はスッキリ!
敷地が道路面から約600mm程度高いので、駐車スペースは道路の高さまで、掘り込んであります。リビングの開口部から、駐車スペースがかなり近いのですが、リビングからは敷地を掘り下げた分、車が潜って見えるので、圧迫感の軽減に役立っています。
車庫スペース
敷地内の高低差を利用して駐車スペースを配置
南側:リビング 開口部と玄関扉、限られたスペースにも植樹を
露天風呂(2階バルコニー )荷重のための補助柱(鉄骨)
南西側外観
西側外観
計画時のプラン案(間取り図)