西川材(ヒノキ)の羽目板と御影石の玄関
埼玉県飯能市岩沢地区、道幅の狭い湾曲した昔ながらの路地が続きますが、道の両側には比較的広い敷地の歴史を感じさせる住宅が建ち並んでいます。今回の敷地もそんな中の一つです。先代が建てた住宅を解体して、新たに2世帯住宅を建て替える計画です。新しい住宅で暮らすのは、ご夫婦とすでに成人されたお子さん2人、そして、ご主人のお母さんの5人家族です。祖母は、半分独立した暮らしになりますので、完全な2世帯住宅ではなく、1.5世帯住宅くらいの感じではないでしょうか。
玄関建具:両引き分けガラス戸(網戸あり)
家の中央に位置する応接玄関から、リビングスペースと祖母スペースに振り分ける間取りになっています。また、玄関を経由しない生活の主導線のプライベート通路からも、共通の浴室やトイレ、そして、それぞれのスペースにアクセスできます。
両引き分けの玄関建具(ガラス戸)
玄関を応接スペースに利用
以前の家の時代から、ここは来客の多い家でした。ご主人や奥さん、おばあちゃんそれぞれのお客さんが頻繁に訪れます。もちろん、リビングを接客のために使うことは可能ですが、これからも頻繁にあるだろうと想定される突然の来客のために、玄関を応接スペースとして利用できるように考えました。お客さんに座っていただける造り付けの畳ベンチもつくってあります。