埼玉県さいたま市浦和区の日本茶カフェ&ギャラリー 楽風(RAFU)

築130年の古民家(納屋)をカフェにリノベーション〜日本茶カフェ&ギャラリー 楽風RAFU(らふ)浦和〜

JR浦和駅の西口。古き良き商店が並ぶ通りを抜け、ちいさな路地を少し歩いた先に『楽風RAFU(らふ)』はあります。どっしりとすべてを見守るような大木と広々とした庭は、どこか懐かしい風景。そして瓦屋根の切り妻の前面に伸びた大きな下屋『日本茶カフェ&ギャラリー楽風RAFU(らふ)』が訪れる人を迎えてくれます。江戸末期創業の日本茶販売店『青山茶舗』のお茶の保管庫として使われていた納屋を、1Fが日本茶のカフェ、2Fをギャラリーとしてリノベーションする計画です。花々を眺め、日本茶の香りに包まれ、アートと出逢う。ゆっくりと時が流れる空間をデザインしていきます。

お茶と農機具の納屋は、土壁のままで茶房とギャラリーに様変わり。

江戸の大地から育まれてきたお茶屋「青山茶舗」の屋敷。庭の木々や建物の材、それらを取り巻く気配、すべてに、おだやかな風格を感じることができます。季節ごとにさまざまな表情を魅せる庭を生かして、訪れる方がゆっくりとした時の流れに包まれながら、日本茶を味わい、ギャラリーのアートに触れる。そんな新しい空間が創れたなら。5代目のご主人であ青山守一さんの想いをカタチにするために、納屋をカフェとして再生する、今回の計画が進められていきました。

古材の大きな梁が印象的な1F カフェスペース。ひとりで静かに、友人とおしゃべりしながら。さまざまなお客さまが、それぞれの時間を愉しむことができる、ゆとりのある空間をイメージしています。

2階ギャラリー アプローチ。壁は既存のまま、ズレたり、浮いていた束は縄で締め込み。

2階ギャラリーの床は畳にして、空間の落ち着きと足音を軽減

元々、小屋裏スペースだったため、目線の高さに大きな梁が交差しています。落ち着いて作品がゆっくり鑑賞できるように、床は畳敷に計画しました。畳にすることで、2階から階下に伝わる足音を軽減する効果もあります。ひとり静かに、アートと向き合う。そんな贅沢な時間を愉しむことができます。

2階窓から庭を見る。土壁は、素材感を生かしつつ、そのまま使用。

【日本茶カフェ&ギャラリー 楽風(RAFU)】 1.2階間取り図(平面図)