東武東上線「新河岸駅」から、東に10分程ほど歩くと新河岸川にかかる「旭橋」に突き当たります。この旭橋の下流側に「新河岸川河岸場跡」があります。新河岸川河岸場跡は、江戸時代に川越-江戸を川で結び、人や物を運んで栄えた「川越舟運」の船着場跡です。新河岸川の舟運は、江戸時代(寛永15年/1638)に仙波東照宮が火災で焼け川越藩がその再建用資材を江戸から運ぶ為に新河岸川を利用したことで始まったと言われています。
川越からは、醤油、綿実、木材など、江戸からは油、瓦、砂糖、塩、荒物、干イワシなどが運ばれていました。河岸場跡(船着場)の正面には、廻船問屋さん(伊勢安)の建物が現存していて、当時の面影を残しています。その船問屋のお隣に建つお米屋さんの「斉藤米店」の建物も明治三年に新河岸で大火があった際に、隣の伊勢安と共に建てられたそうです。ですから、築年数140年以上経過した古民家です。
今回はその築140年経過している古民家のお米屋さん「斉藤米店」のリノベーションのプロジェクトです。このお店部分だけではなく、敷地の中に倉庫兼住宅の新築2階建てと母屋の新築平屋をつくっていきます。
お米屋さん外観
看板・ロゴも新しくリニューアル
店舗内部
小上がり・神棚は既存のまま使用。框は立派な欅材が使用されています。
お店の大黒柱(けやき)
家具工事でお米のショーケースを作成
計画通りお米が流れるか・・・確認中です
交差点からの眺め(工事中につき看板が以前のままです)
既存のお稲荷様も修理
新しいロゴも作成
川越市新河岸 齋藤米店
川越市下新河岸44-1
その後の暮らし:【川越市 新河岸 斉藤米店】(リノベーション後 7年目)