「アカシア」と「ニセアカシア」と「ミモザ」の複雑な関係
2019/5/20
巾着田はもう夏の景色。散歩していると地面のあちらこちらが白い花びらでびっしりと覆われています。今まで何となく、巾着田の木々は、ケヤキやコナラ、カエデ、ソロ、カシ、桜、梅などの武蔵野の雑木だと思っていましたが、地面の白い花びらの出どころを探すように空を見上げると、ずいぶん上のほうで白い花が連なっています。
ニセアカシアの花
目線を下げて、その幹に掛かっている植物のネームプレートを見ると、「ニセアカシア」と書いてあります。幹は、コナラに似た雰囲気で、周囲と完全に同化していますが、プレートを読むとどうやら、北米原産のマメ科の高木らしい・・・。確かに、よーく見てみると、花も葉っぱもマメ科っぽい感じです。それにしても、巾着田はずいぶんニセアカシアの割合が多いです。今までなんで気がつかなかったんだろう・・・。
この植物は、本物のアカシアが輸入される前の明治時代に日本に入ってきて、アカシアって呼ばれていたそうです。その後、本物のアカシアと区別するためにニセアカシアと呼ばれるようになったそうらしい。かなり、ややこしい話です。
アカシアってミモザのことなんです
そうしたら「アカシアって、どんな花だっけ?」と思って、画像を検索してみたら、黄色い見覚えのある花がたくさん出てきました。「これミモザじゃん!」と思って、説明文をよく読んでみたら、「ミモザ」はアカシアの仲間の花の総称で、実際に「ミモザ」という植物はないらしい。(本来、オジギソウの学名らしいけど・・・)
ニセアカシアは、繁殖力が強くて、どんどん増えちゃうと困りそうなモノですが、ニセアカシアの花は、上質な蜂蜜の蜜源になっているそうで、蜂蜜の生産量の約40%にもおよぶらしい・・・。でも、その蜂蜜の名前は「アカシア蜂蜜」って呼ぶらしいよ。「ニセアカシア蜂蜜」だと確かに売れなそうな気もしますが、ますます、ややこしい。
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